低燃費でCO2を出さないEVで8連覇を達成した元日本文理大学教授の木本茂夫さん(前列右)のチーム
別府、大分両市内でエネルギー開発などの研究をしている、元日本文理大学教授の木本茂夫さん(67)らが、電気自動車(EV)の性能を競う「四国EVラリー2008」(二十三、二十四日・徳島県)の軽自動車部門で優勝した。教授時代を含めると、今回の優勝で八連覇となった。
同ラリーはEVで公道を走る唯一の大会で、全国の大学、企業、高専から十八チームが参加。徳島工業短期大学を起点に十一コースを往復し、十三時間で走行した距離やコースの難易度などをポイント化して競った。
日本文理大学の「木本研究室」の卒業生ら五人で結成した「Kimoto―LAB OB Chem」は、軽自動車部門(鉛酸バッテリー以外)にエントリー。二位に倍以上のポイント差をつけて優勝した。ドライバーの松岡修平さん(25)は「距離を伸ばすため、アクセルを踏みすぎないように心掛けた」と話す。同じくドライバーの広井公貴さん(26)は「研究開発を重ね、もっと技術を向上させたい」と来年への意気込みを見せた。
同チームのEVは、バッテリーにリチウム電池を搭載し、一キロの走行距離当たり電気代は一円程度(深夜料金)。フル充電で最大約四百キロ走るという。
「低燃費で二酸化炭素(CO2)が出ないEVは、未来の車の一つの形」と木本さん。ガソリンなど燃料代の高騰から注目が集まるハイブリッド車やEV、燃料電池車などの次世代自動車。来年には三菱自動車などがEVを商用化するなど、メーカー間の研究開発も進んでいる。
木本さんも次世代エネルギーの開発や利用など促進しようと、大学を退職後の今年四月に株式会社「EV―KIMOTO・LABORATORY」を設立。漁船用電気モーターの開発や市販車の電気自動車への改造などを手掛けている。
「風力や太陽光など自前で調達した自然エネルギーで、EVを走らせることができる“エネルギー地産地消”という時代も夢ではない。率先して研究開発に取り組みたい」と話した。
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