県教委汚職事件で、贈賄罪で起訴された元県教委義務教育課参事の矢野哲郎被告(52)の拘置先が別府署から大分刑務所内の拘置所に移されたことが二十六日、分かった。大分地裁に移監の申し立てをした弁護人は「起訴後にもかかわらず、警察の厳しい取り調べが続いたため、移監を求めた」と説明した。
弁護人によると、二十五日、大分地裁に拘置場所を変更するよう求める職権発動の申し立てをした。同日、地裁は申し立てを採用し矢野被告は移監された。
矢野被告は今春、佐伯市内の小中学校長から同課参事に異動する際、県教委ナンバー2の富松哲博教育審議監(60)に二十万円の商品券を贈った疑惑が持たれている。矢野被告は「あいさつ名目だった」としてわいろ性を否定しているが、県警は商品券を贈った趣旨などについて追及している。
弁護人は、警察の留置場を拘置所代わりに使う代用監獄では「強制に近い形で取り調べを受ける」と指摘し、「任意調べという名目で、県警から厳しい取り調べを受けた」と移監を求めた理由を説明した。
起訴状によると、矢野被告は妻で元佐伯市内の小学校教頭かおる被告(51)と共謀。二〇〇七年度の小学校教員採用試験で長女の採用に対する便宜の見返りとして、元県教委教育審議監の二宮政人被告(61)と、元同課参事の江藤勝由被告(52)=いずれも収賄罪で起訴=にそれぞれ百万円の商品券を贈った―などとされる。
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