C部門で環境大臣賞に選ばれた原田さんの作品
第九十三回二科展デザイン部で、別府市内で働く三人が入賞した。二科会デザイン部大分支部は四十年以上前から出品を続けているが、三人が同時に入賞したのは初めて。うち二人が会友に推挙されるという二重の快挙に、支部も喜びに包まれている。九月六日に東京で授賞式がある。
入賞したのは古市町の印刷会社「文化プロセス」のグラフィックデザイナー原田忠輝さん(38)、松本ゆかりさん(26)と、荘園でイラストレーション事務所を営む藤沢さだみさん(34)。
デザイン部には四部門あり、原田さんは「地球温暖化防止」をテーマにしたC部門の最高賞「環境大臣賞」を受賞。温暖化によって溶ける南極の氷や砂漠化、緑豊かな自然の大切さを、飛び出す絵本に見立てて描いた。
松本さんはD部門(マルチグラフィック)で大賞に次ぐ特選。対岸に渡る白い鳥を二枚の絵で表現し、ストーリー性のある作品にした。藤沢さんは学生時代から描き続けている動物がモチーフ。ポップコーンをヒツジの毛に見立てた独創的なアイデアで、A部門(自由テーマ・ポスター)で特選に輝いた。
原田さん、藤沢さんは今回の受賞で会友となり、県内の会友は計四人になった。新庄清弘支部長は「支部員は十五人と少なく、入選も難しい状況の中、うれしい結果」と話す。
普段は仕事で商業デザインなどを手掛けながら、休日を返上して創作に励んだ三人。原田さんは「まさかの受賞。これからも意欲的に描き続けたい」。松本さん、藤沢さんは「自分の個性を出した作品が認められ、うれしい」と話している。
【二科会】 1914年、新進気鋭の画家たちが結成。新しい価値の創造を目指している。絵画、彫刻、デザイン、写真の各部がある。
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