民事再生手続きの開始を申し立てた明林堂=25日夜、大分市王子南町の大分本店
書籍販売などを手掛ける明林堂書店(別府市、林義満会長)が、大分地裁に民事再生手続きの開始を申し立て、二十五日に保全命令を受けた。負債総額は約百五十三億八千万円が見込まれ、規模は県内で過去七番目。主要取引先は今後も商品を従来通り供給する予定で、同社は営業を続けながら経営再建を目指す。
申立代理人は山本草平、吉田祐治両弁護士、監督委員は安東正美弁護士(いずれも大分市)。
明林堂は一九八二年に「新別府書店」として創業し、店舗数を拡大。株式の店頭公開も目指し、九九年以降は中古ゴルフショップや焼き肉レストラン、古書店にも進出。二〇〇一年のピーク時には書店百二十店舗、ゴルフショップなど二十店舗を展開し、売上高は約二百十一億円を計上した。
しかし、ゴルフショップはほとんど赤字で、大分市内の一店舗を残して閉店。焼き肉店と古書店も伸び悩み、いずれも五店舗すべてを閉店した。これらの事業展開で借入金は約百二十億円(〇四年時点)にまで膨らみ、資金繰りを圧迫した。
書籍販売額も九六年をピークに減少に転じたため、経営を合理化。〇七年七月以降は十一店舗を閉店し、社員・パート約百三十人を削減したが、抜本的な解決にはつながらず、三十一日の手形決済ができない状況に陥っていた。
自力再生を目指し、スポンサー企業への事業譲渡も視野に入れている。再生計画として(1)不採算の十二店舗を順次閉店(2)当面は新規出店はせず、中小型店舗に特化(3)遊休資産の売却で債務圧縮(4)地域ドミナント(優位な状況)を生かした営業力強化―を掲げている。
明林堂書店 店舗数は九州内に93店舗。2007年9月期の売上高は約160億円で、業界では九州1位、全国でも20位前後。従業員は928人(パート・アルバイトなどを含む)。社長は長男の新太郎氏。
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