講演会で「子どもの可能性を信じ、あきらめずに支援を続けてほしい」と訴える須田初枝さん
県発達障がい者支援センター「イコール」は二十三日、豊後大野市のエイトピアおおので、日本自閉症協会(旧・自閉症児親の会)を設立した須田初枝さん(82)=埼玉県=を招き、講演会を開いた。須田さんは、親や福祉、教育関係者ら約百五十人に「自閉症であっても人として豊かな生活を送ることはできる。あきらめないでほしい」と訴えた。
須田さんは現在、四十八歳になる自閉症の息子がいる。息子が就学年齢を迎えた昭和四十年代は、重い障害があると学校へ入ることもできず、「親子自殺寸前の家庭が多くあった」と親の会設立のきっかけを語った。
その後、社会福祉法人「けやきの郷」を設立。地域住民の反対運動に遭いながらも、埼玉県内に子どもたちの働く場、生活する場を次々に開設した。
自閉症は想像力の欠如や、対人関係が苦手なことが特徴とされる。須田さんはこれまで多くの子どもとかかわってきた経験から「決してそんなことはない。哀楽を表現することは苦手でも心で感じている。美しい心を持っている」と強調。「わたしたち大人の責任として、子どもの心が育つ教育環境をつくることが大事だ」と締めくくった。
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