大幡校区の文化的中心である薦神社にちなみ「真薦の里めぐり」と題した歴史マップ
中津市の大幡公民館で郷土史教室を受講している住民ら約二十人が、校区に残る三十七の史跡を写真と解説文で紹介した歴史マップ「真薦の里めぐり」を作製した。文献にほとんど記録のないローカルな史跡や伝説にも光を当てた労作。関係者は「大幡の歴史の埋もれた部分を一部掘り起こせた」と話している。
市内では、今津、南部校区をはじめ、公民館の郷土史教室を主体にした地域別の郷土史研究が進んでいる。大幡公民館でも刺激を受け、二〇〇五年から勉強会を開始。地域のシンボルである薦神社と三角池を中心に、数々の史跡に足を運び始めた。
同地域には、宇佐神宮神託事件で知られる和気清麻呂が大幡地区に一時滞在し、贈り物を残したという言い伝えや、源義経が頼朝の追討軍から逃れる際に土地の住民にかくまわれ、礼に自ら仏像を彫った―などの伝説が残っている。今回、地域の旧家などに眠っている古文書を独自に調査。真偽は定かでないものの、言い伝えを裏付けるような文物も見つけた。
代表世話人の万福晃雄さん(73)=加来・顔写真=らは「今回調べた言い伝えが、そのまま歴史の事実と結び付くかどうかは難しいが、風化しつつある伝承を字に残すという点では意味があったのではないか」と話した。
マップの作製費は、自治会などの協力で工面し、六千部印刷。自治会を通じて校区の全世帯に配るほか、大幡小学校、緑ケ丘中学校にそれぞれ三百部配布。大分国体で訪れる県外選手にも配る予定にしている。
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