高山容疑者が勤務していた陸上自衛隊玖珠駐屯地=6日午後6時半、玖珠町
玖珠町の陸上自衛隊玖珠駐屯地で64式小銃などが紛失した”前代未聞”の事件が発覚して約二年。一時は迷宮入りの様相も呈していたが、同駐屯地の元自衛官、高山敏信(としのぶ)容疑者(44)が六日、逮捕され、事件が再び動きだした。一方で、異動などによって同駐屯地には発覚当時のことを知る隊員はほとんど残っておらず、広報担当者は状況がつかめないまま報道陣の対応に追われた。
高山容疑者が逮捕されたのは午後三時前。同駐屯地には直後から報道陣の電話が相次いだが、広報班は「情報が一切入ってこない」と困惑。「状況を教えてほしい」と、逆に聞き返す場面もあった。
関係者によると、高山容疑者は二〇〇六年三月の退職前、体調を壊して入退院を繰り返し、仕事を休みがちだった。
退職後も玖珠町内に住んでいたが、同年八月に自宅を引き払い、故郷の宮崎県高鍋町に引っ越したという。
近くに住んでいた女性は「顔は知っているが、言葉を交わしたことはない。おとなしく、まじめそうな人だった」と印象を語り、高山容疑者を知る男性は「まじめな性格の半面、遊びに金をつぎ込み、生活が乱れていた」と話した。
事件では武器庫の鍵の管理や銃の点検がずさんだったことが浮かび、〇七年一月、当時の駐屯地司令ら三十人が懲戒処分された。約七十人いた当時の関係部署の隊員と幹部は全員が異動、退職している。
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