教員採用や校長・教頭昇任試験に絡んで、汚職や口利きが横行していたことを受け、県教委の小矢文則教育長は登校日の六日、県内すべての公立小中学校の約九万八千人の児童・生徒に、一連の事件についての思いをつづった「手紙」を渡した。「県教育行政の責任者として深くおわびします」と謝罪し、教育再生への決意や、子どもに社会のルールを守る大切さを訴えた。
学校の先生であれ、悪いことをした人は必ず罰せられなければなりません―。 小学校の校長や教頭、県教委幹部ら五人が逮捕、起訴された一連の事件について経緯を説明し、「皆さんの心は大変傷つけられたことでしょう。夏休みに入った今も不安に思っている人もいるでしょう」と気遣った。
教員採用や校長・教頭昇任試験では、得点の改ざんによって採用された教員がいることや、昇任をめぐって商品券を渡したとされる教員の存在が、連日のように報道されている。学校や教員に対しての不信と不安が広がる中で、「先生は皆さんのことを一番大事に思い、成長することをいつも願っています。このことだけはしっかり胸に刻んでください」と、児童・生徒に呼び掛けた。
県教委トップの教育長が子どもに直接、手紙で思いを伝えるのは異例。文面は自分で考えたという。
文中で「大分の教育をよくすることを皆さんに約束します」と誓った小矢教育長は、「事件の一番の被害者は子どもたち。児童・生徒に直接、私の気持ちを伝えたかった」と話している。
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