大分財務事務所は三十日、二〇〇八年三―五月の県内経済情勢を「足踏み状態となっている」と発表した。「緩やかな回復」が続いていた基調判断を下方修正するのは二・四半期連続。「足踏み状態」の表現をするのは一九九八年一月以来。
▽個人消費 大型小売店の販売額は前年並みを確保したものの、乗用車販売や旅行取扱高の国内、海外とも前年割れ。レジャー・観光施設の入場者、ホテル宿泊者は前年を下回っている。
▽住宅建設 新設着工戸数は、貸家は増だが、全体では前年割れ。
▽設備投資 〇八年度通期実績見込みは全産業で前年度を下回る。
▽公共事業 〇八年度の請負金額累計は前年度比17・5%減。
▽生産活動 電気機械がデジタル関連を中心に高水準。鉄鋼は自動車・造船向けを中心に高操業。化学はエチレンの海外需要増で底堅く推移。県内各港の輸出額は米国、中国向けを中心に前年を下回っている。
▽雇用情勢 有効求人倍率は一倍を割り込み、全国と同水準まで低下。
▽企業利益 〇八年度通期実績見込みは全産業で減益。原材料価格の上昇を販売価格に十分に転嫁できていない状況。
▽企業倒産 件数、負債額とも前年を上回る。
▽消費者物価 大分市の消費者物価は前年を上回っている。
【総括】古閑健一所長は「大手製造業を中心に、高水準な生産活動に急激な変化はない。しかし、原油・原材料価格や海外の経済情勢を注視する必要がある」と話した。
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