環境に配慮した護岸に…大分土木事務所の松村さんが発表した小挟間川の災害復旧工事現場(大分県提供)
全国防災協会が開いた本年度の優秀災害復旧事業技術発表で、新工法による河川の復旧工事を発表した県大分土木事務所道路・スポーツ公園課の松村勇紀さん(27)が優秀賞を受けた。
発表会は自治体の災害復旧担当職員の技術力向上と工法の開発、普及が目的。七月二十二日から二日間、東京であり、十七人が参加した。松村さんは、同課が昨年度実施した由布市庄内町の小挟間川の護岸工事について発表した。
現場は昨年八月に台風の出水で自然石を積み上げた護岸が長さ七・五メートルにわたって崩壊した。これまでより傾斜が緩やかなコンクリートブロックに置き換えると河川側にせり出し、川を狭くする恐れがあった。
景観や費用も考慮し、鋼材の棒(アンカー)を取り付けた石を重ねる「ラップストーン工法」を採用。現地の石を使い、石積みのすき間が生物のすみかにもなるよう、環境に配慮した護岸とした。
審査では、技術力とともに発表者の説明能力も評価対象になるため、パソコンソフトで作った映像資料に動画も多く用いて分かりやすさを工夫したという。
「災害復旧では小さな工事だが、原状復帰の原則に沿った上で自然への配慮と経済性も両立できた。発表の仕方自体も評価されたのでは」と話している。
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