披露宴会場に向かう新郎新婦の黒木博文さん(右から3人目)とあかりさん(同4人目)ら=竹田市
竹田市神原の神の里交流センター「緒環」周辺で二十六日、昔ながらの祝言(結婚式)が数十年ぶりに復活、再現された。花嫁行列(村歩き)や地元の住民による祝い唄(うた)の「ヨイヤナ」の披露などがあり、自然に囲まれた環境の中、親族や友人、地区住民挙げて新郎新婦を温かく祝った。
同地区では、三、四十年前までは地区で祝言を挙げていたが、近年は市内外の結婚式場などで式や披露宴を開くようになっている。地区では、伝統を守ろうと今回の祝言を企画した。
式を挙げたのは大分市の黒木博文さん(39)とあかりさん(22)。二人は婚姻届を出しているが、式は挙げておらず、知人の紹介を受けての挙式となった。
二人は同地区の出身ではないが、同地区の新郎方に新婦が嫁ぐという形で、古来の祝言を再現。新婦が見送りの唄に送られた後、新郎宅を模した家で夫婦、きょうだいの杯の儀式をした。新郎の母が新婦を連れて地区を回る「村歩き」をし、穴森神社で神事。
健男霜凝日子神社では、神木のトチノキの下で夫婦の誓いをした後、披露宴が開かれた。地区住民は「ヨイヤナ」を歌ったり、神楽を披露。地元の食材を使った料理が振る舞われ、百人を超える人たちが祝った。地区住民は「自分の結婚式のことを思い出した。懐かしい」などと話していた。
博文さんは「伝統にのっとった式で身が引き締まりました。地区の人たちに祝ってもらえて、ありがたく、一生の思い出になります」と感謝していた。
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