大分のニュース

弊社社員の口利き関与 心からおわび

[2008年07月23日 11:10]

 大分合同新聞社の事業局幹部社員が大分県教委汚職事件で明らかになった小学校教員採用試験の口利きに、かかわっていました。大分合同新聞社は社内調査の結果、幹部社員の行為は、報道機関の社員としてのモラルに欠けるものと判断しました。この事態を深刻に受け止め、読者のみなさまに深くおわびするとともに、二十二日付で関係社員、監督責任者を処分しました。

 新聞は読者のみなさまからの信頼がなければ成り立ちません。報道・言論機関として再発防止に向けて倫理教育の徹底を図ります。あらためて、読者のみなさまの信頼を得るため、厳正な報道を進めます。
 幹部社員は事業局事業部長(52)です。本社の調査によると、部長の長女は四年前から小学校教員の採用試験を受験していました。二〇〇六年十月、大分市で実業団陸上選手権大会が開催され、その歓迎レセプションが市内のホテルで開かれた際、大分市教委の部長と同席。名刺交換後の雑談で、長女が教員を目指していることや、採用試験の難しさを話題にしたところ、市教委部長は「一次(試験)が合格したら、言ってください」と話しました。
 翌年の〇七年に実施の〇八年度採用試験で長女は一次試験に合格。事業部長は市教委部長の言葉を思い出し、同年九月、市教委部長室を訪ね、「一次を通過しました。助けられるものならお願いします」と長女の名前を告げました。十月になり、合格発表前日の午後十時ごろ、市教委部長から合格の連絡があった、と話しています。事業部長は同年末、市教委部長に約五千円相当の歳暮を贈っています。
 大分合同新聞社は(1)汚職事件の取材の過程で、県警が押収した資料の中に特定の受験者について口利きがあったことを示すとみられる資料が存在することを知った(2)資料から、長女の得点に、約六十点を加点したと記されていたことが浮かんだ(3)部長から「市教委部長に依頼していた」と報告を受けた―ことから社内調査を進めてきました。
 事業部長は「市教委の部長とは特に親しい間柄ではなかった。縁に頼って甘えたことを深く反省している。お歳暮はお世話になったという気持ちで贈った。新聞人として非常に申しわけないという気持ちでいっぱいだ」と話しています。
 一方、本社の問い合わせに対し、市教委部長は「パーティー(歓迎レセプション)の席上、日常的なあいさつをした中に、有力企業(大分合同新聞社)の幹部社員がいたかもしれない。長女は小学校の臨時講師でがんばっており、(採用試験で)どうなっているか知りたいと思い、県教委幹部に、事前に試験の結果を教えてほしいと言ったのは事実。すべてわたしの一存でやったことであり、歳暮については受け取っていない」と話しています。
 × × × 
 大分合同新聞社は社内調査を受けて、事業部長を部長職から外す降格処分、上司の常務取締役事業局長を10%一カ月の減給処分としました。

                                 大分合同新聞社

「社員教育を徹底」
記者会見で謝罪

 大分合同新聞社は二十二日午後九時から、県庁で記者会見を開いた。
 記者ら約四十人が出席。大分合同新聞社の利満広志・常務取締役社長室長と工藤聡明・取締役総務局長、樋口淳・総務局次長が「このたびは県民の皆さま、報道各社の皆さまに多大なご迷惑を掛けて申し訳ございません。再発防止に向けて倫理教育の徹底を図ります」とおわびし、経緯を説明した。



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