今年は近場のアジアや電車での国内旅行が人気=JR九州旅行大分支店
夏休みの旅行シーズンに突入した。海外旅行は、欧米方面が減少し、安くて近いアジアに人気が集まる一方、国内旅行は、移動手段が車から電車にシフトしている。天井知らずの原油高に加え、できるだけ節約しようとする消費者の“生活防衛”意識が旅行にも影響しているようだ。
大分市の旅行代理店HIS大分営業所は「中国や台湾など、移動距離が短いアジアは例年並みだが、燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)が高い欧州方面の予約は少ない」と話す。海外旅行全体の予約数も、昨年同月比で約二割減り、旅行先を国内に変更するケースも多いという。
近場のアジアに人気が集まる中、ウイルツアー大分営業所(大分市)は、「マカオ行きチャーター便ツアーやハワイ、スイスやロシアなど豪華な旅行の人気も根強い」と話す。「約百五十万円かけてヨーロッパに行く夫婦もいる。旅行需要は二極化している」
燃油サーチャージがかからない国内の関心が高まる中、JR九州旅行大分支店は「車や飛行機よりも電車を使う人が増えている」と話す。特に家族連れを中心に新幹線で東京に行くプランが好評で、七月上旬に入った予約件数は昨年同時期の約一・五倍。新幹線往復チケットに宿泊が付いたパック商品は子ども料金があり、家族四人だと、飛行機よりも新幹線の方が約四万円安いという。
「旅行を控えるまでになってはいないが、原油高の影響で、限られた予算内で行ける範囲が狭まってきている」と同社。原油価格が上がり続ければ、今後、旅行先や移動手段などにも変化が出てきそうだ。
燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)
原油の高騰に伴い、航空会社が賄えない燃油価格の一部を、航空運賃とは別に客が払う追加運賃。日本航空と全日空では、1人片道の料金は、韓国3500円、タイやハワイ2万円、北米・欧州・中東2万8000円。
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