完成した森祇園の格納庫で山車を組み立てる森地区の若者
玖珠町の玖珠祇園で最も古い歴史を持つ森祇園の伝統継承に汗を流す「森祇園保存会」(宮本考司会長)が、台風被害で失われていた山車の格納庫を資金難などを乗り越え、同町森に再建した。「第五回玖珠祇園大祭」(二十六日)に向け、活気づいている。
森祇園は二百年以上前に始まり、森地区の伝統として脈々と受け継がれてきた。しかし、一九九一年の台風19号で格納庫が倒壊。中で保管していた三台の山車も無残につぶれてしまった。九五年に一台の山車は復活したものの、格納庫と残りの山車は失われたままだった。
少子高齢化もあり、風前のともしびだった森祇園を、再び燃え上がらせようと動いたのは幼いころに、祭りを見て育った若い世代。二〇〇四年から町内の祇園が一堂に会する玖珠祇園大祭を開き、年々、観客、参加者数を伸ばしてきた。
盛り上がりを見せる一方、保存会は山車の保管に頭を悩ませてきた。商店の倉庫や、時には神社の床下を借りることもあったという。格納庫の再建に向け、毎年二十五万円の積み立てを続けた。同会の地域振興に寄与する地道な活動が認められ、県と町が補助金を拠出。六月末に待望の格納庫が完成した。
六日には格納庫で山車の組み立て。本番に向け、準備を進める若者の顔は充実感に満ちていた。
中心になって祇園復興に取り組んできた同会の吉田栄治事務局長は「地域文化が廃れていく中、自分たちの手で、にぎわいと歴史を残したい。ここからがスタートやね」と話した。
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