単年度収支が黒字となった県立病院
慢性的な赤字体質からの脱却を目指していた県立病院(大分市豊饒)の二〇〇七年度収支が十六年ぶりに黒字(三千七百万円)となった。急性期医療に力を入れたことに伴い患者が増加したことが主な要因。〇六年度から中期事業計画に基づき、経営健全化を進めているが「予想以上に早く黒字にすることができた」と話している。
単年度収支は一九九二年度以来、一億八千―八億七千万円の赤字が続いていた。九一年度は病院移転に伴う不動産交換による差益で一時的な黒字だったため、実質的な黒字は八二年度以来、二十五年ぶりという。〇六年度は約二億五千七百万円の赤字だった。
集中治療室の増床や救急部、手術部の設置など体制を強化。外来化学療法室を整備し、がん医療も充実させた。地域の医師との連携で機能分担を進めた結果、一日平均の入院患者は五〇〇・三人から五〇四・九人、外来患者は八五〇・七人から八七六・五人に増えた。
薬品は値引き交渉し、診療材料は在庫を持たない消費払い方式にするなど、経費節減を進めた。
大分市内三カ所の医師宿舎跡地の売却益(一億二千九百万円)もあったが、○八―一〇年度に生じる負担分の一部(二億三千五百万円)を前倒しで支払っても、〇七年度は三千七百万円の黒字だった。
同病院の堤喜代司事務局長は「一層の経営健全化を図り、良質な医療を提供できる基幹病院として、県民の信頼に応えたい」と話している。
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