1976年製作のレコードとジャケットを持つ菅原正次会長(左)と事務局の江田通徳さん
日田市大山町で1976年、当時の町青年団が中心になって作った踊り付きのご当地ソング「大山音頭」と「町民の歌」を復活させる活動を、団員OBらが始めた。踊りを伝承するため両曲の歌と踊りのDVDを製作、町内の自治会や公共施設に配布する計画を進めている。
二曲とも歌詞を町内から公募。民謡調の「大山音頭」は三橋美智也さん、フォークダンス調の「町民の歌」はボニージャックスが歌った。約百五十万円の製作費を捻(ねん)出(しゅつ)するため、青年団員は乾物を仕入れて町内を売り歩いた。
レコードは千二百枚作り町内の全世帯に配布。町内で広く踊られ、町民挙げての盆踊り大会で二曲の総踊りもあった。「町民が一つの輪になれる歌と踊りを作りたかった」と、当時の町青年団長だった菅原正次さん(57)=町内西大山、二輪車販売店経営。
次第に過疎高齢化が進み青年団は解散。二曲とも今では小学校の運動会や一部自治会の盆踊りでしか踊られなくなった。菅原さんの耳には近年、踊りの原形を知る人たちから「踊りの形が変わってきている」という声が届くようになった。
「当時の団員と踊り手が健在なうちに正しい踊りを記録にとどめたい」。ことし一月、菅原さんらOBが中心になって「大山音頭と町民の歌を蘇(よみがえ)らせよう実行委員会」を設立した。
年内の完成を目指して現在、踊りや町内の風景をDVDに収録する準備が進行。製作費の捻出計画も進めている。実行委員会長になった菅原さんは「二曲の復活を通して古里大山を見直してみたい」と話している。
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