巣の中で卵を温めるオオルリの雌
九重町筋湯温泉の八丁原ヴューホテル(甲斐良治さん経営)の露天風呂「星の湯」の板壁に、ヒタキ科のオオルリが巣掛けしているのを甲斐さんが見つけ、「うまく子育てをしてくれれば」と、観察を続けている。
露天風呂は本館から十二、三メートル離れた筋湯川沿いに建った別棟の貸し切り湯。十日ほど前に初めて巣を発見し、二十五日までに三個の卵を確認した。
巣づくりは実に巧み。風呂の洗い場の板壁と横木をうまく生かし、運び込んだコケで、楕円(だえん)形の巣を柔らかく組み上げている。周りはクヌギやアセビなどの雑木に囲まれ、餌になる昆虫が多く、普段は人があまり近づかない場所。
甲斐さんは子育てを無事に終わらせようと、風呂場の戸にオオルリの巣を知らせる張り紙をし、客を含めて風呂の利用はしばらく中止。従業員もむやみに近づかないよう気配りしている。
「卵はまだ産むのでは…。あとは天敵のヘビやカラスが心配。巣を見守ってヒナの巣立ちを見届けたい」と、話していた。
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