大雨で裏山が崩れ土砂が直撃した民家=12日午前8時、九重町菅原
十一日午後十一時十分ごろ、九重町菅原、調理師吉光晶信さん(58)方の裏山が崩れて土砂が住宅を直撃し、母親の益江さん(73)が生き埋めになった。益江さんは約七時間後に見つかり、玖珠署で医師が死亡を確認した。死因は全身圧迫による窒息死。
現場は斜面に住宅が立ち並ぶ山あいの集落の一角で、災害危険区域。当時、県西部には大雨警報が出ていた。
玖珠署の調べでは、大雨で地盤が緩み、裏山が高さ約五十メートル、幅約十メートルにわたって崩れた。吉光さん方は二人暮らし。益江さんが寝ていた部屋に土砂が流れ込み生き埋めになった。
晶信さんは別の部屋にいて無事。警察、消防関係者、近隣住民ら約百人が夜を徹して救出活動に当たった。
近所に住む七十代女性は「ガラガラと大きな音が聞こえ、家を飛び出すと土砂崩れが起きていた」と話した。
●県が毛布など支給
県は十二日、土砂崩れで全壊した九重町の住宅一世帯に対し、タオルや毛布などの生活必需品を支給した。県の救助内規を適用して、当面の生活支援をするため。
●臼杵では72歳女性が不明
十二日午前六時五十分ごろ、臼杵市野津町西畑の吉田川に車が落ちていると、近くの住民から市消防本部に通報があった。県防災危機管理課などの調べでは、車は近くの農業甲斐キミコさん(72)が所有する軽トラック。甲斐さんの行方が分からなくなっており、臼杵署などが捜している。
同課などによると、十一日午後五時半ごろ、近くの住民が現場付近で甲斐さんが軽トラックを運転しているのを目撃している。
川幅は約八メートルあり、前日からの雨で増水していた。
●土砂崩れ3ヵ所、2人が自主避難
県内は活発な梅雨前線の影響で、十二日未明まで雨が降った。中部と西部の大雨警報、豊後大野市の大雨洪水警報は同未明に解除された。大分地方気象台によると、降り始めからの雨量は▽竹田市倉木 二二一ミリ▽日田市椿ケ鼻 二一四・五ミリ▽豊後大野市温見 二一一ミリ▽大分 一四三ミリ▽玖珠 一四〇・五ミリ。
県のまとめ(午前九時半現在)よると、九重町菅原など三カ所で土砂崩れが発生。自主避難は日田市で二人、床下浸水が竹田市で一棟、県道や市町村道の通行止めや片側交互通行は十二カ所となった。
十二日は、県内全域とも午後から晴れ間が出た。十三日は、前線が南下し、晴れる見込み。
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