豊和銀行(大分市)が同行発注工事をめぐる詐欺事件で、不正な水増しによって損害を受けたとして、同行元常務、漆間角人(うるまかくと)被告(60)=同市上宗方、詐欺罪で公判中=に約五千百万円の損害賠償を求めた訴訟の第一回口頭弁論が十二日、大分地裁(金光健二裁判長)であった。
訴えでは、被告は二〇〇二年―〇三年、行員寮(同市田ノ浦)ののり面工事などで不正に水増しし、同行に損害を与えた―とされる。
同行はのり面工事など詐欺罪で立件された四件の工事以外にも不正を繰り返したとみて、被告がかかわった一九九六年から十年間の工事を調査。六十九件の工事で新たに不正が確認されたとして、約一億四千万円の損害賠償を求め、六日、同地裁に追加提訴している。
被告代理人の古庄玄知弁護士は「一回目の提訴分は全額支払い、和解したいと打診している。追加提訴分は今後、検討する」との方針を示した。原告代理人の和田好史弁護士は「不正に手にした金。追加提訴分を含めず、和解することは難しい。被告には十分な返済能力がある」と主張している。原告と被告の双方は十三日にも、訴訟の取り扱いについて協議する。
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