陸上自衛隊西部方面特科隊(由布市湯布院町、小林秀人隊長)は三十日、玖珠町日出生の日出生台演習場内を通る県道下恵良九重線で二十八日午後に二〇三ミリりゅう弾砲の砲弾とみられる破片一個が見つかった、と発表した。着弾地点の設定ミスにより、爆発した破片が県道に落下した可能性が高いという。約五百メートル先には民家もあった。けが人はいなかった。
陸自湯布院駐屯地広報室によると、破片は縦四センチ、横八・七センチ、重さ百四十七グラム。二十八日午後四時五十五分ごろ、演習場北側の県道で拡幅工事をしていた作業員が見つけ、近くにいた自衛隊員に届け出た。
同隊はこの日、二〇三ミリりゅう弾砲八十四発の砲撃訓練を実施。うち一発の着弾目標地点の設定が、通常より、県道がある北側に寄り過ぎていたとみられる。砲弾は爆発すると破片が最大で一キロ飛散するが、発見地点と着弾地は約八百メートルしか離れていなかったという。県道は演習場内を約二・五キロにわたって通っており、一般車両も通行する。
同特科隊は三十日、県と地元三市町に経緯を報告し、原因が判明するまで同演習場での二〇三ミリりゅう弾砲の砲撃訓練を中止する方針を伝えた。「原因究明し、必要な再発防止の処置を行う」としている。
玖珠町の小林公明町長は「駐屯地から報告を受けたが、現在事実関係を調査中ということだった。実弾射撃訓練にあたっては常に地域住民の安全を考えてもらいたい」と話した。由布市の首藤奉文市長は「自衛隊には、早急に原因を究明し対策を講じるよう求めた。今後は細心の注意を払ってもらいたい」とコメントした。
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