木許ひなのさん(左)を紹介して思いなどを語り掛ける山田泉さん
乳がんと向き合い、命の大切さを訴え続けている豊後高田市の元養護教諭、山田泉さん(49)の活動をまとめた著書「いのちの恩返し」の出版を記念した「思いのたけを聞く会」が25日、宇佐市清水の「ありくの里」であった。県内外から訪れた約200人が山田さんの「いのちの授業」に耳を傾けた。
山田さんは乳がん発症に気付いたときのこと、その後の病気との付き合い方、復職後の学校での出来事や人との出会いについて、自分の生きざまを追ったビデオの上映を交えながら語った。
ホスピスへの入院や各地での講演活動などにも触れ、「ホスピスでお医者さんに『もったいない。あなたにはできることがある』と言われ、講演に出掛けた」「限られた時間で仲間やお世話になった人に恩返しをしたい」などと話した。
「いのちの授業」を始めたころの教え子で、山口県下関市内の大学に在学中の永岡美鈴さん(19)も加わり、「いまの自分にすごく影響している」などと授業を振り返った。
最後に山田さんは、急性骨髄性白血病で闘病中の佐伯市蒲江翔南中一年の木許ひなのさん(12)を紹介して締めくくった。木許さんは昨年十一月に命の授業を受けた。山田さんは「命のバトンタッチ。体験した人しか伝えられない言葉がある」と言い、木許さんは「生きる勇気をくれてありがとう」と話した。
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。
Copyright (c) 2008 OITA GODO SHIMBUNSHA