「気軽に足を運び、楽しんでもらえればうれしい」と話すかつらこさん(左)とPanda.さん
脳梗塞(こうそく)の後遺症を乗り越え、はがき絵の作品づくりに打ち込んでいる二人の女性が、由布市湯布院町の塚原高原にある「のほほん」ギャラリーで二人展を開いている。左手で描いたはがき絵はほのぼのとしていて、見る者を和ませる不思議な魅力を持っている。
二人は五十六歳と三十三歳で、いずれも大分市在住。それぞれ「かつらこ」「Panda.(パンダ)」の名前で作品を発表している。
二人は数年前、ともに脳梗塞で倒れ、右半身まひの後遺症がある。右利きだった二人は「作業がリハビリになる」と絵に取り組み、左手の細かな筆遣いを習得した。
かつらこさんがはがき絵を始めたのは、入院中に手紙をくれた友人への返事に絵手紙を送ったことがきっかけ。作品は安来節の踊り手がモチーフで、おどけた表情が楽しい。「自分が楽しければみんなも楽しいだろうと、楽しく描いてます」。
二人は大分市内の同じ身障者デイサービスセンターに通っていた。「娘と同い年で気になっていた」というかつらこさんが楽しみづくりに絵を勧めた。これを機にPanda.さんはイラストに興味を持ち、周囲を驚かせるほど上達した。
Panda.さんは脳梗塞の後、滑らかに話すことが困難になった。はがき絵と出合い、「生きる勇気をもらった」という。かわいらしい少女やこいのぼりなどさまざまなイラストを描いている。車の運転も再開した。社会復帰に向けて着実に歩んでいる。
かつらこさんは「Panda.さんと刺激し合いながら、七十歳ぐらいまでのんびり描いていきたい」と話している。
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