脱落したタイヤが取り付けられていた部品=27日午前11時ごろ、大分市内
二十七日午前零時二十分ごろ、別府市浜町の国道10号で、北九州市小倉北区の男性会社員(42)が運転するトレーラー(二十トン)のタイヤ二本が走行中に脱落。国道沿いの飲食店など二店舗にぶつかり、うち一店舗に突っ込んだ。軽乗用車一台も一部が破損した。けが人はいなかった。
別府署の調べなどによると、タイヤは一本が直径一メートル五センチ、重量はホイールを含め百キロほどとみられる。トレーラーのタイヤは計十六本で、けん引車と荷台部分に八本ずつ装着されていた。荷台右側後部の二本が外れた。
現場は片側三車線の直線。トレーラーは福岡県内で古紙を積み大分市に向かって走行していた。タイヤは国道から歩道を横切って転がった。
被害があったのはラーメン店と携帯電話販売店。両店ともガラス戸が割れ、店内外に破片が散乱。タイヤが店内に突っ込んだ携帯電話販売店の運営責任者矢田五男さん(64)は「陳列棚が五メートル近く飛ばされていた。タイヤに付いていた八本のボルトはいずれも折れていて、そのうち四本は断面がさびていたようだった。こんな事故が起きるとは夢にも思わずびっくりしたが、営業時間外で、けが人がなかったのが不幸中の幸いだった」と話した。軽乗用車はラーメン店前に止まっていた。
トレーラーは気付かず走り去ったが、目撃者がナンバーなどを一一〇番通報。大分市内を走行中だった運転手に、会社を通じて事故を連絡した。
現場近くの飲食店長は「ドーンという低い音が響いた。遠くで起きたのかと思ったが、タイヤが店に突っ込んでいるのを見つけて通報した」と話していた。
ずさん点検、事故相次ぐ
大型車のタイヤが脱落する事故は、全国で相次いでいる。四月十一日には、静岡県の東名高速で大型トラックから重さ約百キロのタイヤが外れ、反対車線の観光バスを直撃し運転手らが死傷した。同二十三日には、さいたま市の県道で大型トラックのタイヤが外れ、近くの商店を直撃した。
こうした事故では、タイヤを固定するボルトなどの点検がずさんだったことが問題となった。
国土交通省は、脱落事故の続発を受け、昨年四月に省令を改正。八トン以上の大型車について、三カ月ごとにタイヤを外してボルトを確認する定期点検などを義務付けた。ただ、点検自体の罰則規定はなく、徹底されていないとの指摘もある。
今回の事故原因は「捜査中」(県警)だが、同省九州運輸局は「点検を怠ると重大事故につながる。確実に行ってほしい」と話している。
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