高崎山自然動物園のニホンザル生息数の管理などを検討している大分市は、避妊措置で出産を制限し、約十年かけ、現在の約千三百匹から約八百匹まで減らす計画を明らかにした。二十六日開かれた市高崎山管理委員会(小野勇一会長)に提案し、了承された。同委員会は「この規模で避妊措置が実施されれば、全国で初めての取り組み」としている。
計画では、雌の猿を毎年二十―五十匹捕獲、計約三百匹の背中にホルモン剤を埋め込むインプラント法の手術をする。ホルモン剤によって排卵や発情が抑制され、避妊効果は三―四年という。
手術は「健康で出産を経験した猿を対象にする」などとしたガイドラインに基づき実施。議会の了承が得られれば、最初の捕獲と手術は早くて来年九月から約一週間にわたって行う。
同市は一九九七年から計百十二匹の猿に避妊実験を実施するとともに、猿が木の芽や果実などを食べて高崎山の植生に与える影響を調査。適正数を八百匹としていた。
市役所で開かれた委員会で、委員から「観光のため人の都合で増やした猿を減らすのはいかがなものか。猿を増やしてしまった反省点などが見られない」といった意見もあった。
小野会長は「森林や農作物への被害対策などを考慮し、人と猿が共生できる方法として受け入れることができる」としている。
大分野生生物研究センターの菊屋奈良義理事長は「三十年間かけて増えた猿は三十年かけて減らすべきだ。急激に何百匹も減らす計画ではなく、十年かけて減らすのであれば、群れに対する影響も少ないので、一定の評価はできる」と話している。
[PR]セントラル短資FX
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。
![]()