ガイド(手前)の説明を聞く入場者=16日、杵築市の武家屋敷「大原邸」
障子に張られた南天の葉は、「来客の”難が転”じるように」との願いから―。杵築市は、市内の観光スポットの一つ、武家屋敷「大原邸」の内部、展示物を分かりやすく解説したマップを作製した。
大原邸は、杵築藩の上席家老を務めた大原氏の屋敷で、かやぶきの重厚な屋根と玄関、回遊式の庭園がある。江戸時代の暮らしぶりを今に伝える、杵築を代表する武家屋敷として知られる。
ガイドが常駐していて、建物内を案内しながら分かりやすく解説しているが、入場者が多い時などは全員に対応できないことも。このため、初めて訪れた人でも、ガイドなしで見どころが分かるようにマップを作製した。市商工観光課の窓口、大原邸の入り口に置いている。
解説している項目は十九。水を跳ね、火事を防ぐという意味を込め、魚の尾ひれをかたどったものを玄関先に付けた「懸(け)魚(ぎょ)」。誤って倒しても中身が全部こぼれてしまうことはなく、七合は残る仕組みの「一升徳(とっ)利(くり)」―など、江戸時代の考え方、知恵を写真付きで紹介している。たんすの数え方の由来や「風呂敷」の語源などの説明も。
同課観光係の黒田幸一郎係長は「解説がないと分かりにくい部分もあり、これまでは短時間で帰ってしまう観光客もいた。マップを見ながら、隅々まで楽しんでほしい」と話している。
問い合わせは市商工観光課(TEL0978・62・3131)へ。
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