25日の運動会に向けて練習する児童(石垣小学校)
九月に開幕する大分国体の影響で、運動会などの行事を一学期に行う小・中学校が増えている。別府市でも小・中学校二十三校のうち半数近くが、例年秋に開いている運動会・体育祭を前倒しして五月に実施する。新生活にまだ慣れない小学一年生や入園したばかりの園児たちも、競技やダンスの練習に奮闘中。各種行事も日程調整が難しくなっており、各校とも”国体イヤー”に戸惑っている。
五月に開催するのは十一校。「学校が練習場になったり、教員が参加したりと、国体の影響が大きい学校が時期を移した」と市教委。梅雨を控え、中学校七校は雨天順延になっても多くの保護者が参加できるよう三十一日の土曜日に実施。翌日曜日を予備日とした。
五月開催は「行事が集中しがちな二学期の授業時間を確保できる」(中学校長)といったメリットがある半面、「春は練習時間が短く、どうしても完成度は低い。仲間づくりを主な目的とした」と話す小学校長も。各校とも内容を簡単にしたり、入場行進や競技数を削るなど試行錯誤。学級がまだ十分にまとまっていない時期で、指導に苦労することもあるという。
特に幼稚園では、「五月と十月では体格、精神的に大きく発達度が違う」という新入園児が並び方を覚えるのも大変。「無理なく楽しめるよう工夫している」という。
国体中は応援などで児童・生徒の参加要請も想定され、詳しい実施要項が分かるまで学校側も行事日程を組めないのが現状。選手の送迎でバスも不足するとみられ、「社会見学、合宿などの校外学習は難しい。終了後も県内各校が一斉に動き、受け入れ先やバスの確保に苦労しそう」と憂慮する学校もある。
各校は「国体でトップアスリートを間近で見られる経験は大きいが、学習面などでしわ寄せがいかないよう工夫する必要がある」としている。
別府市の運動会・体育祭
今年は小学校3校が25日、東山中を除く全中学校が31日に開催する。秋に実施する小学校も、国体の影響で例年より1、2週間早い9月20日ごろ実施。教員は夏休み中から準備して児童がすぐに練習に取り掛かれるよう配慮する。中学校5校は、国体リハーサル大会の影響などで昨年度から春に開催していた。
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