
七島イの植え付け作業が始まった国東市の農家
国東市で七島イの植え付け作業が始まっている。同市安岐町の松原正さん(52)方では二十八日から、所有する四十アールの田んぼで苗を植え付ける作業を始めた。
七島イは畳表に使うカヤツリグサ科の植物。昭和十年代には全国二十五県で作られていたが、現在の生産地は大分県だけ。イグサに比べて繊維が丈夫で火気にも強いとされたため、室内で火をたく養蚕業の現場や、柔道用の畳などとして重宝された。
七島イは機械植えができず、今でも腰を曲げながら一本一本、手植えをしている。丈が百四十センチほどに成長して収穫するまでの間に、色や太さのむらをなくすために定期的に高さをそろえる梢(うら)切り作業や病気を発生させないための水管理、追肥作業などがあり、「とにかく手間がかかって大変」と松原さん。
妻の恵美さん(47)は「商品を買ったお客さんから感謝の手紙をもらった時はこれまでの苦労がすべて飛んでいきます。大変だけどやりがいもありますよ」と話した。
収穫は七月中旬から九月中旬ごろ。それから冬場にかけて畳表に織って仕上げる。松原さん方では畳千五百枚分ほどを予定しているという。
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