
ベッコウトンボの繁殖に取り組んでいる「大分トンボの会」(手前が佐藤京子理事長)
中津市のNPO法人「大分トンボの会」(佐藤京子理事長、四十人)と、県猟友会長の是末準(ひとし)さん(66)=市内永添=が、自然環境功労者(保全活動部門)環境大臣表彰を受ける。県内で一団体一個人がそろって受賞するのは初めて。二十八日に東京都で表彰式がある。「みどりの日」にちなんだもので、本年度全国で四十一団体・個人が受賞。賞創設以来、県内では四例目。
大分トンボの会 絶滅危惧種を飼育
「全国トンボ市民サミット」(二〇〇三年、中津市開催)の実行委員会メンバーを中心に発足。市や周辺のトンボの生息調査・研究、環境保全活動などをしている。特に、環境省レッドデータブック絶滅危(き)惧(ぐ)1A類の「ベッコウトンボ」については、四年前から繁殖活動を開始。現在、絶滅寸前だった市内大貞の御澄池個体群の再生に向け、採卵、ふ化、幼虫飼育などに取り組み、池内に設けた飼養施設で三年間で六百十九匹を羽化させた。ことしも十八日から羽化が始まり、すでに五十匹以上が観察されている。佐藤理事長は「幼虫の飼育など日々の活動は地道。受賞を励みに、これからも頑張ります」と笑顔を見せる。
是末準県猟友会長 被害防止にも尽力
個人での受賞は県内初めて。一九六五年に狩猟を始めて以来、本業(建築士)の傍ら、野生鳥獣の保護・管理に長年尽力。一九八八年から鳥獣保護員。現在、猟友会の九州ブロック会長、全国の副会長でもある。昨年から、環境大臣の諮問機関である「中央環境審議会」の委員も務め、鳥獣被害防止計画、環境保全対策に生かす”現場の声”を積極的に伝えている。
農地や森林を荒らすシカやイノシシなどの被害は十数年前と比べて激増しているという。「生態系のバランスが崩れているのだと思う。環境保全を目標に、農林業者の声に応え今後も力を尽くしたい」と力強く語った。
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