
「産業文化遺産として後世に残せたら」と県石油発動機遺産保存研究会
“農村のSL”大集合―。その昔、農機具などの動力源として活躍した“石油発動機”の収集家でつくる「県石油発動機遺産保存研究会」(朝久野浩会長、十八人)の第一回「発動機運転会」が、中津市三光の金色温泉前で開かれた。約四十台のレトロな機械が並び、愛好家たちがエンジン談議に花を咲かせた。
「ドッドッ、ボスッ」。躍動感ある音を響かせる石油発動機は、大正から昭和三十年代ごろまで農山漁村地域の生活の中で活躍。音や油のにおい、郷愁あふれるその存在にひかれ、収集・整備、運転させて楽しむ愛好家は多いという。
「―保存研究会」は、「九州石油発動機愛好会県支部」のメンバーが中心になり、より地域に密着した活動をしようと昨年十二月に立ち上げた。
第一回運転会には会員や熊本県の愛好家が持ち寄った約四十台がずらり。それぞれ機名や社名、馬力や回転数などを表示。手に入れるまでのエピソードや、動かすまでの苦労話などを語り、自慢のエンジン音をとどろかせた。「懐かしい」と立ち寄る通行人も多く、大いに盛り上がった。
同会の植田国征事務局長=市内三光=も三十数年来愛好家で、個人で保存研修施設を設けるほど。「先人と発動機のかかわりなども興味深く、多くの人にこの魅力を知ってもらいたい。産業文化遺産として後世に残せたら」と話している。
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