
今回初めてすべての新1年生に、はしかの抗体検査を含めた採血を実施した大分大学
はしかの流行期を迎え、大分を含む全国各地で患者が増えている。県は「昨年と同じように全国的に大流行する恐れがある。感染拡大を防ぐため予防接種をしてほしい」と呼び掛けている。
はしかの流行期は四月から夏入り前まで。昨年春は関東地方の大学生を中心に流行した。今年に入って再び全国で流行しており、まだ流行期前だが患者は神奈川県で二千八十五人(六日まで)、福岡県で五百三十一人(同)に上っている。
大分県も一、二月に福岡県に隣接する日田玖珠地域を中心に患者が相次ぎ、十五日までに七十六人が発症した。ゴールデンウイーク(GW)は旅行などで人の往来が激しくなり、感染が全国各地に拡大する恐れがあるという。
予防接種は就学前までの計二回だったが、それでは十分な抗体ができなかったことから、昨年は十代の患者が急増。本年度から五年間、中学一年生と高校三年生(十八歳相当)に追加接種することになった。
県は五月に市町村や教育委員会担当者らを集めて対策会議を開き、追加接種の徹底や発症時の対応などを指導する。県健康対策課は「学校でいかに感染者拡大を抑えるかが重要。対策を進めていきたい」と話している。
大分大、新1年生に抗体検査を実施
昨年六月、はしかによって休講という事態になった大分大学。今回初めて、すべての新一年生に抗体検査を実施するなど予防対策を進めている。同大学は、入学前にも抗体検査を受け、陰性者は予防接種するよう文書でお願いした。同大学保健管理センターの寺尾英夫所長は「実際に検査して入学したのは二割程度だった」と話す。
医学部のある挾間キャンパスでは入学時に抗体検査を実施していたが、昨年の事態を受けて今年から旦野原キャンパスでも取り組むことにした。十五日から三日間、旦野原キャンパスの新一年生約千二百人について健康診断の一環で採血。抗体検査を未実施の学生は同時にチェックし、陰性者には予防接種を受けるよう指導する。
はしかは感染力が強く、成年で発症すると重症化しやすい。休講した場合は夏休みに授業を繰り入れるしかなく、学校運営にも大きな支障が生じる。だが、採血に訪れた経済学部の男子学生(18)は「はしかと聞いてもどのような症状か知らず、ピンとこない」。寺尾所長は「学生を含めて大学全体で危機意識を高めることが重要」と話した。
[PR]セントラル短資FX
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。
![]()