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【グランドソフトボール】力投する大分の金田健二=別府市営実相寺多目的グラウンド
1チーム4人以上の全盲選手と弱視の選手合わせて10人が、互いの掛け声だけを頼りに試合を進めるグランドソフトボール。大分(アトラス大分)は大阪府と対戦。2イニングを残し、5回終了時点で無情にも80分の制限時間に。大分は0―4で敗れた。励ましの声が飛び交うマウンドで、全盲のエース金田健二(38)=大分市=の力投が光った。
守備についた大分。プレーボールがかかった。捕手梶原悟(52)=同=が金田に大声を飛ばす。「左バッター、弱視。さあこい、さあこい、さあこい」。これが投球の合図。声のサインが打者の特徴を伝え、「さあこい」の響きの微妙な変化がコースの指示となる。
左肩を大きく回し、ハンドボール大の球を転がす。音をたてず、当てにくいはずの緩い球だったが、3回までに4点を奪われた。
4回表、金田の投球が変わった。球足が速まり、コツコツ当てる大阪打線を沈黙させた。「いいぞ、けんちゃん」。遊撃手和泉勝千代主将の声が飛んだ。
16歳の時、何かスポーツを始めようと考えた金田。当時、視覚障害者のための数少ない団体競技だったグランドソフトボールを選んだ。仲間の声に導かれ、初めて全力疾走の心地よさを知った。
金田は「次は来年5月の九州大会が目標」と話し、声のサインをつなぐ仲間に笑顔を向けた。
【視覚障害者】
▽1回戦
大阪 4―0 大分
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