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【剣道少年男子決勝】メンで2本勝ちした中雅宏(右)=豊後大野市大原総合体育館
少年男子 インターハイの”再現”
苦しい試合をはい上がり、最後は光り輝いた。指導陣からねぎらいの言葉を掛けられた剣道少年男子の選手は静かに涙した。三浦悟少年監督(52)=大分高教=は選手の気持ちを代弁した。「選手が一番プレッシャーを感じていたはず」
メンバー5人中4人が日田高。インターハイで優勝した殊勲は自信でもあり、重圧でもあった。少年男子の指導をしてきた岩本貴光日田高剣道部監督(37)は「精神的に追い詰められていたが、気持ちを切らさず一生懸命やってくれた」という。
決勝はインターハイの再現。対戦相手は水戸葵陵高中心の茨城。2―0で迎えた主将の津島大晟(日田高3年)は闘志を燃やした。「プレッシャーに負けないくらいの練習をしてきた。インターハイの優勝が本物だと証明したかった」。1本先取されたが、鮮やかな連続技でタイに。2本目も絶好のタイミングを逃さず、メンの連取で優勝を決めた。
選手は5人だが、候補選手11人で最後まで切磋琢磨(せっさたくま)してきた。次鋒(じほう)の中雅宏(上野丘高3年)は「最後まで練習に付き合ってくれた仲間がいたから優勝できた」と感謝した。
少年男女、成年女子とも優勝したため、成年男子の成績にかかわらず、競技別総合優勝が確定した。
鍛錬の日々が自信に 少年女子
「やっと終わったな」。剣道少年女子の阿部昭一強化責任者(53)=鶴崎高教=は涙声で選手たちの肩を強く抱いた。
日田、中津北、鶴崎、大分の4校選抜チーム。各校の実力者が集まっていた。「選抜だからこそ全員でまとまろうという意識と、勝ちたいという気持ちが強かった」と大将の大段真由(大分高3年)。豊富な練習量を通じ自然と生まれた結束力が強力な武器となった。
決勝で対戦した福岡には、7月まで練習試合で惨敗を喫していた。だが8月終わりには負けなくなっていた。全4試合を全勝した先鋒(せんぽう)の庭野奈緒美(日田高3年)は「どこまでやれるか不安だったが、どこよりも練習してきた自信はあった」。自信は確信となった。
決勝で勝負を決めた中堅の井上萌(中津北高)は唯一の2年生。決勝前、中津緑ケ丘中時代の先輩で副将の近藤志織(鶴崎高3年)は後輩の腕をマッサージし、こう言った。「力を抜いていこう」。井上は先輩の心遣いに応え、コテで2本勝ち。「思い切りやるだけだった」
ジュニア時代から候補選手を強化して8年。次鋒の厨美咲希(日田高3年)は「小学校のころからずっと練習をしてきた仲間。このチームで優勝できてうれしい」と涙でぬれた目を輝かせた。
優勝した少年男子・女子の熱気が漂う会場に登場した成年女子3選手。剣道三つ目の頂点へ期待が高まる中で、見事に優勝を果たした。
準決勝の大阪、決勝の埼玉はいずれも全日本クラスの選手を擁する強豪。監督兼選手西佳子(41)=県農協つくみ支店=は「少年勢には負けられない。2位、3位では帰れないと思っていた」と振り返る。
対大阪戦。先鋒(せんぽう)植山智恵美(23)=県警職員、中堅岩本泉(37)=日田養護教=は共に1本先取される苦しい流れになったが、いずれも延長の末に相手を下した。「取られたら取り返すしかない。悔いが残らないようにしたかった」と植山。
3―0で勝った決勝も、先鋒、中堅戦が延長になる緊迫した展開。特に埼玉の中堅村山千夏は、全日本女子選手権連覇の実績を持つ実力者。
岩本はリーチの長い村山のメン打ちを読み、メンをかわしてコテを決めた。「相手は大学時代の後輩。苦しい場面はあったが、多くの応援に支えられた」と笑顔。
「緊張で左足に力が入らなかった」という大将西が勝って試合を締めくくった。「地元で優勝したかった。苦しい練習をしてきてよかった。涙、涙です」
▽成年女子準決勝
大分 2―0 大阪
○ 植山 (4) コド―メ 山本 (3)
○ 岩本 (5) メメ―コ 甲斐 (5)
西 (5) ― 石 田(7)
▽同決勝
大分 3―0 埼玉
○ 植山 (4) コ― 久野 (5)
○ 岩本 (5) コ― 村山 (6)
○ 西 (5) メメ―コ 栗田 (6)
(大分は初優勝)
▽少年男子準決勝
大分 5―0 岐阜
○ 井上 (2) コ― 各務 (2)
○ 中 (2) ココ― 梅田 (2)
○ 津島 (2) メコ―メ 野々山 (2)
○ 菅田 (2) コメ―メ 小林 (2)
○ 佐藤 (2) メメ― 渋谷 (2)
▽同決勝
大分 4―0 茨城
○ 井上 (2) メメ― 篠崎 (3)
○ 中 (2) メメ― 遅野井 (2)
○ 津島 (2) メメ―メ 青木 (2)
菅 田(2) ― 山 下(2)
○ 佐藤 (2) メメ― 高山 (3)
(大分は初優勝)
▽少年女子準決勝
大分 3―2 岐阜
○ 庭野 (2) メメ― 野々俣 (2)
厨 (2) ―メ 遠藤 (2) ○
○ 井上 (2) コ― 佐々木 (2)
○ 近藤 (3) メメ― 坂口 (2)
大段 (2) メ―メコ 松崎 (2) ○
▽同決勝
大分 4―1 福岡
○ 庭野 (2) メメ― 藤野 (3)
○ 厨 (2) メコ― 松本 (3)
○ 井上 (2) ココ― 吉村 (3)
近藤 (3) ―ド 里井 (3) ○
○ 大段 (2) メ― 金丸 (3)
(大分は初優勝)
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