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【空手道】全員入賞 誇りの拳

[2008年10月05日 12:46]

入賞した(左から)福田、土井、宮崎、古梶、大野、岡野=ダイハツ九州アリーナ

 最高のスタートを切った県空手道勢。ひときわ輝いていたのが、チームを引っ張る元気印、成年男子組手中量級を制した福田浄円(26)=県空手道連盟=だった。
 調子は決してよくなかった。だが準々決勝の松久玄(岐阜・近畿大)戦が転機になった。右まぶたを負傷するピンチを乗り越えて、ヤマ場を突破。実戦の中で、本来の姿を取り戻した。闘魂の炎も決勝を前に、激しく燃え上がった。「直前に2人が敗れていた。自分が負けるわけにはいかなかった」。「ジョーエン」コールの中、気迫のこもった拳をぶつけ続け、初の日本一を勝ち取った。
 「準決勝までの内容は褒められたものではないが、決勝は別人のようだった」と伊藤健一監督(39)=大分南高教。福田は「声援が聞こえ、気持ちも乗った。周囲のおかげです」と振り返る一方、「まだ団体戦がある。連覇が目標。気持ちを切り替えたい」と表情を引き締めた。 

 成年男子組手軽量級の土井一平(24)=アパマンショップ中津=と成年女子組手の岡野愛理(24)=県空手道連盟=は決勝まで駒を進めたが惜しくも2位。成年男子組手重量級の古梶琢也(29)=中津市消防本部=はベスト4目前で敗れ5位タイ。出場者全員が入賞し、大分の底力を見せた。
 土井はスピードと気迫で勝ち進んだ。臨んだ決勝は互角のまま延長戦へ。最後に有効打を取られ惜敗した。岡野は1、2回戦をストレート勝ち。勢いづいて決勝に進んだ。だが最後の試合はペースをつかむことができなかった。古梶は3回戦で残り23秒での逆転劇。準々決勝も粘って延長戦に持ち込んだが一歩、及ばなかった。
 試合後、涙を見せた土井と岡野は「努力してきたことは間違いなくその成果の2位。だけど悔しい」。悔しさが団体戦(混成)への原動力になる。「優勝しかありません」。きっぱりと言い切った。

 小学生のころから同じ道場に通い、大分国体を目指してきた幼なじみが、晴れの舞台で最高の笑顔を見せた。大分南高の宮崎健太(3年)と大野ひかる(1年)。少年男女形でアベックVを達成した。
 「やっと届いた」。1位の表彰状を宮崎は、感慨深く見つめていた。全国大会で結果を残せず、地元国体にプレッシャーを感じていた。それでも「インターハイ後の練習は誰にも負けない」と言い聞かせて本番へ。高校最後の舞台で最高の演武をやってのけた。
 大野は大会前日まで、初国体のプレッシャーと戦っていた。「なぜだか分からないほど」の絶不調だったが、周囲の支えが若きエースの復活劇を呼び込んだ。「先輩方の温かいサポートのおかげ。『楽しんで』の言葉に救われました」
 「鳥肌もの」と伊藤健一監督(39)=大分南高教=も絶賛した演武。2人は「支えてくれた人たちのおかげ」と繰り返した。

 ▽成年男子組手個人軽量級2回戦
土井一平 (大分・アパマンショップ中津支店中信不動産) 9―1 吉田勝幸 (沖縄・沖縄大)
 ▽同3回戦
土井一平 (大分・アパマンショップ中津支店中信不動産) 4―2 岩岡達裕 (京都・天理大)
 ▽同準々決勝
土井一平 (大分・アパマンショップ中津支店中信不動産) 2―1 茅原史穏 (岡山・亀龍園)
 ▽同準決勝
土井一平 (大分・アパマンショップ中津支店中信不動産) 9―1 中村豪秀 (東京・明大)
 ▽同決勝
井出義仁 (大阪・近大)  0―0  延長勝  ち    土井一平 (大分・アパマンショップ中津支店中信不動産)
 ▽同組手個人中量級1回戦
福田浄円 (大分・大分県連盟) 12―4 西内真由 (宮崎・大商大)
 ▽同2回戦
福田浄円 (大分・大分県連盟) 10―5 米丸剛史 (奈良・天理大)
 ▽同3回戦
福田浄円 (大分・大分県連盟) 10―2 浅野真治 (宮城・旭興業)
 ▽同準々決勝
福田浄円 (大分・大分県連盟) 9―3 松久玄 (岐阜・近大)
 ▽同準決勝
福田浄円 (大分・大分県連盟) 3―0 田辺良元 (新潟・真幼稚園職)
 ▽同決勝
福田浄円 (大分・大分県連盟) 9―1 中村隆輔 (石川・北陸大谷高教)
 ▽同組手個人重量級1回戦
古梶琢也 (大分・中津市消防本部) 6―2 神崎裕樹 (栃木・帝京大)
 ▽同2回戦
古梶琢也 (大分・中津市消防本部) 11―3 桜井稔 (茨城・東農大)
 ▽同3回戦
古梶琢也 (大分・中津市消防本部) 3―2 古閑宏之 (香川・綜合警備保障)
 ▽同準々決勝
香川幸允 (福島・帝京大)  3―3  延長勝  ち    古梶琢也 (大分・中津市消防本部)
 ▽成年女子組手個人1回戦
岡野愛理 (大分・大分県連盟) 8―0 橋本由美子 (奈良・天理大)
 ▽同2回戦
岡野愛理 (大分・大分県連盟) 8―0 西谷千尋 (徳島・東海大)
 ▽同3回戦
岡野愛理 (大分・大分県連盟) 11―5 遠藤由貴奈 (静岡・駒大)
 ▽同準々決勝
岡野愛理 (大分・大分県連盟) 7―2 古市結 (富山・日大)
 ▽同準決勝
岡野愛理 (大分・大分県連盟) 5―2 高谷郁子 (青森・大正大)
 ▽同決勝
小林実希 (三重・帝京大) 8―0 岡野愛理 (大分・大分県連盟)
 ▽少年男子形1回戦
宮崎健太 (大分・大分南高) 3―0 土田秀成 (山形・新庄北高)
 ▽同2回戦
宮崎健太 (大分・大分南高) 3―0 杉野拓海 (長野・飯田工高)
 ▽同準々決勝
宮崎健太 (大分・大分南高) 3―0 森田真人 (広島・海田高)
 ▽同準決勝
宮崎健太 (大分・大分南高) 3―0 大木貴博 (千葉・秀明八千代高)
 ▽同決勝
宮崎健太 (大分・大分南高) 5―0 前田尚輝 (京都・常翔啓光学園高)
 ▽少年女子形2回戦
大野ひかる (大分・大分南高) 3―0 藤ノ木恵美 (新潟・燕高)
 ▽同準々決勝
大野ひかる (大分・大分南高) 3―0 坂口美保 (岐阜・池田高)
 ▽同準決勝
大野ひかる (大分・大分南高) 3―0 松浦早希 (山梨・山梨学院大付高)
 ▽同決勝
大野ひかる (大分・大分南高) 3―2 鶴山千紗 (大阪・東大阪大敬愛高)


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