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【陸上少年女子B・100メートル決勝】2位になった藤田知香=大分市の九州石油ドーム
少年女子B百メートル。前傾姿勢でスタートし加速。上を向いたとき、5レーンの藤田知香(舞鶴高1年)の目に自分と並んでいる7レーンの木村茜(滋賀・中主中)が目に入った。焦りが後半の伸びを奪ったのか。フィニッシュ後の速報は無情にも2位を告げた。
予選は12秒02、準決勝は12秒07。申し分のない通過タイムに思えた。しかし、木村は11秒93と11秒98で通過。地元国体のプレッシャーと戦う優勝候補筆頭は、無欲の挑戦者の勢いに屈した。
上杉貴志監督(37)=舞鶴高教=は「硬かった。だが、悪い走りだったわけではない。勝てないところがこれからの課題」と受け止めた。藤田も気丈に振り返った。「後半乱れたのは自分の悪いところ。直さなくてはいけない。優勝できなくて申し訳ないが、全国で2位になったことがなかったので順位はよかった」
11秒99をマークしての2位は県勢短距離界にとって大きな実績。藤田は最後に言った。「もちろん悔しい。だがここで弱いところを見せたくない。四百メートルリレーでは絶対に決勝に残る。そして次の試合、来年のインターハイに向かっていく」。まだ1年生。味わわされた悔しさは、さらなる飛躍への原動力となるはずだ。
余裕の成迫トップ通過
陸上初日の県勢は7種目に出場し、3種目で入賞。大分陸上競技協会強化部は「優勝がないのは残念だが、取れていなかった跳躍や投てきが得点でき、まずまずの滑り出し」と評価。
最も期待のかかる成年男子四百メートル障害の成迫健児(ミズノ)は午前中の予選に登場。50秒20で貫禄(かんろく)のトップ通過。アキレスけん故障の影響が心配されたが「練習を順調に積めた。久しぶりにいい感じで走れた」と笑顔。「決勝では48秒台中盤は出したい。一生に一度の地元国体。すべてを懸ける」と並々ならぬ意気込みを語った。
佐藤が自己新、6位円盤投げ
少年男子B円盤投げの佐藤翔太郎(雄城台高1年)は、1投目に42メートル14で自己ベスト(41メートル01)をいきなり更新。会場の声援も後押しした3投目は43メートル24に達した。競技を始めて3年。地元国体で6位入賞を決めた。
「今日はアップから調子が良かった。メダル(3位以内)が狙えそう」と思い通りのスタートを切った。”メダル”を狙う気持ちが高まった後半には記録は伸びなかった。「気持ちばかりが先走り、体と気持ちがバラバラ。まだ上を狙えたのに…。力を出し切れず、悔しい」。競技後、涙があふれた。
指導する宮成康蔵監督(35)=雄城台高教=は「落ち着いていた。全国大会で大幅に自己ベストを超えるとは。よくやった」と褒めた。
佐藤は身長170センチ、体重80キロ。表彰台に上ると、並んだ選手に比べ一回り小さい。「練習を積んで3年のインターハイでは、決勝に残りもっと上を目指す」と目標を掲げた。ただ「賞状をもらうと、うれしさがわいてきた」と、満面の笑みを見せた。
三段跳び
吉田、執念の8位入賞
決勝進出がかかった3回目の跳躍。「ここで跳ばねば残れない」。足は合わなかったが、執念がナイスジャンプを生んだ。少年男子A三段跳びの吉田哲也(鶴城高3年)が14メートル43で8位。陸上県勢入賞の先陣を切った。
走り幅跳びをしていた彦陽中時代は無名。高校に入って山田弘行監督(44)=鶴城高教=の勧めで三段跳びを始め、「教えたことを素直に受け入れまじめに努力する姿勢」でめきめきと成長した。
記録的に上位にありながら、インターハイでは入賞を逃した。しかし、大崎慶史郎大分国体跳躍支援コーチ(37)=竹田南部中教=が「懸ける気持ちが違っていた」と言う通り、借りは地元国体でしっかり返した。
やっとたどりついた入賞。吉田は「うれしいという言葉しか見つからない」。表彰状を客席に向けて掲げ、最高の笑顔を見せた。
【成年男子】
▽四百メートル障害予選
「3組」(1)成迫健児(ミズノ)50秒20=決勝進出
【成年女子】
▽五千メートル決勝 (12)奥永美香(九電工)16分10秒01
【少年男子A】
▽百メートル予選
「2組」(4)平ケ倉寿則(楊志館高)10秒80=準決勝進出
▽同準決勝
「1組」(8)平ケ倉寿則(楊志館高)11秒10=落選
▽四百メートル障害予選
「4組」(6)安東成也(楊志館高)55秒03=落選
▽三段跳び決勝 (8)吉田哲也(佐伯鶴城高)14メートル43
【少年男子B】
▽円盤投げ決勝 (6)佐藤翔太郎(大分雄城台高)43メートル24
【少年女子B】
▽百メートル予選
「4組」(1)藤田知香(大分舞鶴高)12秒02=準決勝進出
▽同準決勝
「2組」(1)藤田知香(大分舞鶴高)12秒07=決勝進出
▽同決勝 (2)藤田知香(大分舞鶴高)11秒99
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