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【ハンドボール成年男子・大分―三重】後半、シュートを決めるこの試合チーム最多得点の野村広明(左)=県総合体育館
ハンドボール成年男子は1回戦で三重と対戦。24―33で敗れた。
日本リーグ、ホンダの選手で構成する強豪、三重には190センチ台の選手も並んだ。体格で劣る大分は、全日本の元ポイントゲッター、野村広明(32)=トヨタ車体=を中心に素早い動きで対抗した。
序盤は一進一退の攻防が続いたが、大分はシュート、パスミスが相次ぎ、失点を重ねた。
前半を6点差で折り返し、後半の立ち上がりは4点差まで追い上げたが、三重の堅守とパワフルな攻撃で引き離された。
野村は前半25分すぎ、シュートの際に相手ディフェンスともつれて左肩を負傷。痛みをこらえながら出場し、チーム最多の10得点と気を吐いた。「地元なので何とかしたかった」と悔しそうに汗をぬぐった野村。幡東忠則監督(38)=山田興産=は「リードする展開に持ち込みたかったが、パワーに押し込まれた。負けはしたが、選手たちは通常以上の闘争心を燃やし、プレーしたと思う」と話した。
1回戦で秋田と対戦した少年女子は、27―25と接戦を制した。互角の立ち上がりとなったが、大分は堅守とポスト、サイドを使った攻撃で次第にペースをつかみ、古野愛(鶴崎高3年)の4連続得点などで6点のリードを奪った。後半は、オフェンスでリズムを崩して秋田に速攻を決められ、14分すぎに逆転を許した。一時は2点差をつけられたが、キーパー安達紗奈恵(同)の好守、工藤咲(同)のポストシュートなどで再びリードし、秋田を振り切った。
「後半、ポストを抑えにきた相手ディフェンスを意識し過ぎてパスカットされ、速攻を許した。しかし、逆転されても選手を信じていた」と梶原健監督(33)=鶴崎高教。平川愛里主将(鶴崎高3年)は「ちょっと焦ったけど、みんなの応援があったので、集中を切らさず、逆転できました。次はみんなを安心させるゲームをつくりたい」と話していた。
対戦相手をチェック 少年男子は「いけそう」
少年男子の大分は3日の1回戦はシードで、2回戦から登場する。この日、大分チームは午前中の練習を早めに切り上げ、大分市の舞鶴高多目的競技場に足を運び、千葉―大阪戦と鳥取―愛知戦を観戦した。特に鳥取―愛知戦の勝者は大分との対戦相手となるだけに、敵情視察を兼ねて相手チームの試合運びや個々の選手の動きなどを念入りにチェック。
冨松秋実監督(62)=国際情報高教=は先に県総合体育館であった成年男子大分チームを応援。鳥取―愛知戦は後半戦から観戦した。愛知が鳥取を下すのを確認して「愛知は予想通り。強い相手だが、勝てない相手ではない」と言葉少な。この時、成年男子大分の初戦敗退の報が入っており、対愛知戦は負けられない一戦になった。「正々堂々とやるまで」と気を引き締めた。
一方、対照的だったのが伊東裕希主将(雄城台高3年)。藤井健太(国際情報高3年)と一緒に2階席から試合の行方を見守った。対戦相手が愛知と決まると、秘策があるのか「いけそう!」とニヤリ。チームメートと練習会場に戻り、最後の調整に取り組んだ。
▽成年男子1回戦
三重 (ホンダ) 33 15―918―15 24 大分 (選抜)
▽少年女子1回戦
大分 (選抜) 27 17―1110―14 25 秋田 (選抜)
「成長した姿見せたい」
日本ハンドボール界のスターが地元国体で勇姿を見せた。大分市出身で日本代表の宮崎大輔(27)=明野中、国際情報高出身、大崎電気=が所属チームのある埼玉から出場。多くのファンが一挙一動にわいた。
香川戦で先発出場。高いジャンプ力。スピードあふれるカットインで観客を魅了。大分市の佐藤佳代子さん(25)は「ハンドボール観戦は初めて。宮崎はかっこいいしシュートがすごい」と笑顔。
「大分から出たかった。でも契約の問題もあり、チームは国体5連覇を目指している。仕方がない」。宮崎と日本代表の末松誠(26)=別府市山の手中、国際情報高出身、大同特殊鋼=へ県協会はオファーを送り続けた。だが日本リーグのチームにとって国体は重要タイトルの一つ。大黒柱の2人を手放さなかった。
「ハンドボールのメジャー化」を宣言するだけあって、ファンサービスは徹底。試合前は観客席の子どもたちとキャッチボール。試合後は女性を中心に100人を超えるファンに囲まれた。一人一人と丁寧に握手。サインや写真撮影にも気さくに応じた。
宮崎は「少しでもハンドボールの魅力が伝われば。大分で自分の成長した姿を見せたい」と話していた。
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