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【成年ライトウエルター級決勝】広島の福原を攻める平川寛之(右)=津久見高体育館
苦しんでいた県ボクシング界にニューヒーローが誕生した。会場を埋めた観客を沸かせる圧勝劇で。「自分一人の力じゃない。声援などたくさんの支えがあったから勝てた」。成年ライトウエルター級の平川寛之(日大4年)が県勢6年ぶりの王者になった。
決勝の相手は大学の後輩福原徳光(広島)。持ち味のリーチの長さを消そうと福原に接近戦を挑まれたが、左ストレートで的確にとらえた。点差が開き、レフェリーが試合を止めるRSC勝ち。
日本一は初。北京五輪代表川内将嗣(自衛隊体育学校)に敗れ、全日本選手権は2年連続2位。川内は五輪と予選が重なり、国体出場権を逃した。
「川内さんが不在。負けられなかった」。意地を見せて全試合で完勝。初戦は相手が途中棄権。その後3試合はRSC勝ち。「挑戦者の気持ちで向かっていった」
ボクシングとの出合いは鶴崎工高時代。理由は「かっこいいし強くなりたい」。人一倍負けん気が強く、練習熱心。年末など実家に帰省中でも走り込む。高校から指導する飯田育夫監督(29)=鶴崎工高教=は「最初は弱くて下手だったが、努力家で負けず嫌いなのは教え子で一番だった」。優勝の瞬間は目を潤ませた。
あこがれの恩師に一歩近づけた。国体で勝ち続けた飯田監督が今でも目標。県勢の優勝はその飯田監督以来。「縁を感じる。夢は大きく、飯田先生と同じくらい連覇したい」。感極まる恩師の前で高らかに宣言した。
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