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【自転車】1巡目国体不運な2位 42年ぶりに雪辱

[2008年10月03日 09:22]

6年ぶり4回目の総合優勝を果たした自転車の大分県チーム=別府競輪場

 最後の最後にドラマは待っていた。
 劇的だった。県勢ラスト種目の最終コーナー。残り100メートルで相手をかわしたチームスプリントの3位フィニッシュで、勝利の女神を「オール大分」に振り向かせた。
 総合Vは前日に決していた。ただ、最終日の出場3種目を落とせば岐阜と優勝を分け合い、1勝さえすれば単独首位に躍り出る。「勝って終われ」。前夜のミーティングで指導陣が発した指示は、その一言だけだった。
 逆転勝利を演じたメンバーの手で、少年の塚崎邦嗣監督(40)=日出暘谷高教=は3度、宙に舞った。「地元開催の重圧で胃に穴が開きそうだった。選手全員の奮闘と、陰でチームを支えたスタッフの努力が勝因。感無量です」
 夢にまで見た歓喜の胴上げシーンを、成年の遠江高一監督(30)=別府商高教=は脇から見守った。「選手の熱い走りに感動した。これですべての苦労が報われる…」
 1巡目国体では「不運な判定ミス」(関係者)で総合2位に甘んじた。あれから42年。今国体は、その雪辱を果たす意地の舞台でもあった。
 高野晃県自転車連盟理事長(69)は言う。「やっと胸が晴れた。地道な強化策を実らせた関係者全員の勝利です。もう、いつ死んでもいい」。笑いながらも目は赤かった。
 表彰式後の別府競輪場。選手たちは互いに抱き合い、何度も何度も、潮風香る秋空にブロンズ像を掲げた。

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