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【レスリング】亀井、兄とつかんだ夢 終了間際鮮やか逆転

[2008年10月02日 09:03]

【少年グレコローマン74キロ級決勝】果敢に攻め、優勝した亀井竜昇=佐伯市総合体育館

 「ヨッシャー」。両腕を高々と掲げてガッツポーズ。真っ先にベンチに向かい、コーチの兄と抱き合った。少年グレコローマンスタイル74キロ級で亀井竜昇(文理大付高3年)は3度目の国体で初制覇を果たした。
 第3ピリオド残り10秒を切り、鮮やかに逆転。不利な体勢から相手の技をかわしてポイントを奪った。「無我夢中で覚えていない。得点板を見て勝利を知った」。競技センスは抜群。勝龍三郎監督(38)=文理大付高教=は「精神面が課題だったが、今回はよくあきらめなかった」とたたえた。
 頂点は兄と二人三脚でつかんだ。佐伯市彦陽中出身。コーチでベンチ入りした兄謙吾さん(20)=日本文理大=の背中を追い、高校で競技を始めた。謙吾さんは高校時代の2005年岡山国体2位の実績を持つ。2人で大分国体出場を目指した。
 しかし謙吾さんは代表落ち。「自分はしょうがない。弟を優勝させる」。9月からつきっきりで弟を指導。地元国体の重圧に苦しむ弟に「楽しんでやれよ」と励まし続けた。「兄の支えがあったから優勝できた」。試合後、亀井は涙を流した。
 卒業後は兄と同じ日本文理大への進学を希望。「まだ勝ててない兄ちゃんを大学で倒すのが目標」。高校時代の兄を超えて全国王者になったが、無邪気に言った。

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