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体操成年女子で2位の大分。(左から)佐藤、水鳥、山本、渡辺=べっぷアリーナ
4人の”舞姫”が歴史を築いた。体操成年女子は大分が1位長崎とわずか0・1点差で準優勝。1巡目大分国体の9位を上回り、県勢史上初の入賞を達成した。大会直前にけが人続出で満身創痍(そうい)ながら、豊後梅が描かれたレオタード姿で、しなやかに美しく舞った。
主力3人は引退試合だった。大分市出身の山本千絵美(23)=フーディーズ=を慕い、静岡県出身の水鳥舞夏(23)=鶴見運送、北海道出身の佐藤博美(22)=偕楽園=が集結。いずれも大学時代に全国トップクラスの実力者。
「優勝請負人」としての重圧からか、水鳥は虫垂炎になった。佐藤は26日の練習中、平行棒から落ちて右ひざを打撲。黒ずんだ足を肌色のテーピングで隠し、難度の高い技を決めた。水鳥は「”プロ”の立場は苦しいが、短期間で強いきずなが生まれた」
試合直後、梶田政昭県体操協会理事長(63)が「頑張ったやないか。よしよし」と温かく迎えた。渡辺崇子(東京女子体育大2年)を含めた4人が感激の涙。山本は「しんどいこともあったが、幸せでした」とタオルに顔をうずめた。
一緒に泣いた都甲純監督(35)=県立三重病院=は「最高。痛みも不安もあっただろう。これで終わりかと思うと寂しい」。最初で最後の”ドリームチーム”の挑戦を見届けた。
成年男子躍動 42年ぶり入賞
23年も遠ざかっていた国体の場で、体操成年男子の大分が躍動。見事8位に入り、優勝した前回大分国体以来42年ぶりの入賞を果たした。
主軸の山本翔一(日大3年)が全6種目をきっちりまとめ、個人で総合点トップの87・7をたたき出した。小川一真(大体大4年)は鉄棒で着地をピタリと決めた。詫摩俊介(日体大3年)は苦手なあん馬でダイナミックな演技。佐藤謙史朗(同2年)は鉄棒を完ぺきに決め、ガッツポーズを繰り返した。
わき起こる大きな拍手が選手の背中を押した。すぐ横では、ロサンゼルス五輪・体操個人総合金メダリストで、県男子チームアドバイザーの具志堅幸司さん(51)が「いいぞ」と声を掛けた。
「入賞は本当にうれしい。よく頑張ってくれた」。井上顕式(あきのり)監督(35)=大分西高教=は5年近く一緒に汗を流してきた選手たちを褒めた。「地元出身の選手だけでここまでやれた。今日の試合を見て、彼らに続く選手が現れればうれしい」。今にも涙がこぼれそうな顔で話した。
▽成年男子団体総合
(8)大分(小川、山本、詫摩、佐藤)253・150点
(床運動42・350、あん馬39・450、つり輪41・600、
跳馬45・250、平行棒42・800、鉄棒41・700)
▽成年女子団体総合
(2)大分(山本、水鳥、佐藤、渡辺)160・350点
(跳馬40・050、段違い平行棒40・300、
平均台39・700、床運動40・300)
▽少年女子予選
(9)大分(山本、佐藤、森、春本)154・250点
(跳馬39・100、段違い平行棒36・150、
平均台39・400、床運動39・600)=決勝進出
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