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【カヌー】中島11年ぶり頂点

[2008年10月01日 10:01]

【カヌー成年女子ワイルドウオーター・カヤックシングル(スプリント)】雨で増水した大野川の激流を下る優勝した中島亜希子=豊後大野市リバーパーク犬飼特設カヌーコース

 カヌー・フラットウオーターの最終日は200メートルの予選から決勝までがあった。県勢は成年男子カナディアンシングルの香月邦夫(24)=新生養護職=と少年男女のペア3組が3位以内に入るなど好調。10種目中7種目で入賞した。この結果、ワイルドウオーターと合わせて196点を獲得。2位に77点の大差をつけ、2年連続5回目の競技別総合優勝を果たした。
 選手がフィニッシュする度、堀田育子監督(44)=舞鶴高教=は目頭を押さえた。昨年の秋田国体は200点を超えて圧勝。地元国体でカヌーにかかる期待の大きさは分かっていた。「今年は層が薄く不安だったが、選手たちは本当によくやってくれた。上出来です」
 選手たちも見事にこたえた。山崎誠志朗(高田高3年)は「チーム一丸となって戦えた。自分も貢献できてよかった」、園田哲郎(舞鶴高3年)は「総合力はどこにも負けない。このチームの一員でいれて幸せだった」と喜びをかみしめた。


「最後の国体」集中力で制す

 引退のレースと決めた地元国体で、最高の輝きを放った。「国体出場は今年で終わり。有終の美を飾れた」。成年女子ワイルドウオーター・カヤックシングルスプリントで中島亜希子(33)=県警本部=が女王。自身11年ぶりの国体優勝を飾った。
 雨による増水で岩が見えない難しいコース。スタート前にじっと水の流れを見つめて集中し、覚悟を決めた。「どんな形でも勝てばいい。自分が表彰台の一番上に立つ姿だけを思い浮かべた」
 波が高い困難な場所も乗り越えて、フィニッシュ。結果を知ると、勝負師の顔から笑みがこぼれた。昨年女王の笹生裕子(石川)に0秒07差で勝利。「勝負強さと集中力はさすが」と佐竹恵監督(28)=豊後大野市。
 ライバルの思いも背負った。練習は代表権を争った佐竹監督と2人で行う。「どっちが出ても優勝できるように」と互いを高め合った。6月末の選考会で代表に決まり、「佐竹のためにも1位になる」と誓っていた。
 想像通り表彰台の一番上に立つと賞状を高々と掲げた。「久々に一番高い所に立ち、最高の景色だった。来年からは佐竹ら後輩たちに活躍の場を譲りたい」

香月、2冠ならず

 カヌー・レーシングの成年男子カナディアンシングルに出場した香月邦夫(24)=新生養護職=は500メートルに続き、2冠を狙ったが、2位に終わった。
 種目は違うが互いに最大のライバルと認め合う成年男子カヤックシングルの足立和宏(23)=大分放送=が準決勝で敗退し、足立の分まで頑張ろうと決勝に臨んだ。レース後、「惜しかったな」と声を掛ける足立に、申し訳なさそうにうなずいた。

神原・江藤組満足の3位

 「ありがとう」。少年男子カナディアンペアで3位に入賞した神原一太・江藤優組(舞鶴高3年・高田高3年)はレース終了後、がっちり握手した。
 ペアを組み、本格的な練習を積んだのは8月中旬から。呼吸が合わず、戸惑った時期もあったという。
 29日の500メートルでも2位に入った。「全力を出し切りました。最高のペアだと確信しています」。2人は満足そうな笑顔を見せた。

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