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【アーチェリー】3人娘 表彰台射抜く

[2008年10月01日 09:42]

3位決定戦で攻めの姿勢を貫く(右から)浜野七海、河津彩香、森岡明菜=由布市県消防学校特設アーチェリー場

 「行けオオイタ」「わっしょい、わっしょい」。大歓声を受け、思い切り、いきいきと射た。アーチェリー最終日に少年女子が3位。”無印”だった3人娘が地元国体をベストパフォーマンスで締めくくった。
 3位決定戦の相手は和歌山。「実力は向こうが上」と自覚していた。開始から声を出し、エンドの合間には応援の掛け声に合わせ手拍子。高得点にはガッツポーズとハイタッチで盛り上げた。笑顔で攻めの姿勢を貫き表彰台を”射抜いた”。
 東明高として出場したインターハイ(8月)はベスト8だったが、大会前は絶不調。不安がよぎった。「予選も通らないのでは」。しかし厳しい予選を通過すると、浜野七海(東明高2年)が「一番低いところから上がってきた」と表現するチームは解き放たれた。
 ともすればプレッシャーに感じる地元の声援も最大限に力に変えた。森岡明菜(東明高2年)は感じていた。「みんなが盛り上げてくれる。自分もそれに乗っていき、悔いのない試合をしなくては」。3人の最初に射る第1競技者として、きっちり試合をつくった。
 藤岡晋三監督(51)=東明高教=は「楽な試合は一つもなかったが、大事な場面で力を発揮した選手はすごい」と感嘆。河津彩香(東明高3年)は表情を輝かせた。「3人でカバーし合って戦えた。高校最後にいい思い出をもらった」。


成年男子はほろ苦4位

 3位決定戦第2エンド。第1エンドの8ポイント差を3ポイントに縮められた。焦りが出た。「いつも通り平常心を心掛けたが余裕がなかった」と天野良太監督兼選手(22)=ミキハウス。ずるずると逆転され、2点差で敗退。アーチェリー成年男子は4位で競技を終えた。
 準優勝した昨年と同じメンバーで臨み「最低でも3位以内」を目標にしていた。だが、地元のプレッシャーは予想以上に選手たちにのしかかっていた。勝ち進めば勝ち進むほど、射に硬さが出た。
 天野は「悔しいの一言」。初めてエースと監督を兼任した地元国体は、ほろ苦いまま終わった。石津優(21)=別府大=は「4位でも悪い順位ではないが…」。悔しさは押し殺せなかった。
 しかし、過去最高の2位だった昨年に続く4位。成年男子が上位争いの常連となる礎を築き、競技別総合順位3位にも貢献した。荷宮利孝成年男子支援コーチ(49)=別府自衛隊=は「結果は残念だが、来年以降につながる2年間だった」。


「納得の結果」個人5位

 一人のアーチャーの戦いが終わった。アーチェリー成年男子の大野佑貴(23)=大分市アーチェリー協会。
 東明高出身。立正大4年だった昨年、東京で就職が決まっていた。だが打ち消すことのできない思いがあった。「何としても大分国体に出たい」。就職を断り、大分へ帰ることを選択した。
 今年4月からはほぼ競技一色の生活。毎日5時間程度のうち込みを欠かさなかった。練習のしすぎで体調を崩したこともあるが「何のために帰ってきたんだ」。気迫でやり切った。
 高校から大学卒業までほぼ毎年国体に出場。団体では3位や優勝などの実績を持つが、個人では全国レベルでの目立った成績はなかった。
 大学は満足に練習できる環境ではなく、自主練習がほとんどだったが、その中で自分を磨いた。周囲は「こつこつと、自分でうつ感覚をつかんだ」と評する。
 団体は4位と目標に届かなかったが、個人は成年男子チーム最高の5位。「最低限の結果は出せた。悔いはない」。大分国体に懸け、燃焼した。

 ▽成年男子団体3位決定戦 愛知 202―200 大分
 ▽少年女子団体3位決定戦 大分 183―180 和歌山

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