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大分国体開催が競技への復帰のきっかけとなった東麻衣(15日・青山プール)
五十メートル自由形を泳いでプールから上がり、涙を流した。競泳成年女子の東麻衣(福教大4年)。大分国体開催が、水の上に呼び戻したスイマーだ。
2007年1月、雄城台高時代の恩師・安部憲毅大分国体競泳監督から持ち掛けられた。「得意の五十メートル自由形が大分国体で種目になった。出ないか」。大学入学後半年で競技を辞め、当時はプールにも漬かっていなかった東には思いがけない提案だった。
3歳のときから水泳を始め、稙田西中3年の時、宮城国体の少年女子B百メートルバタフライで5位入賞。成長の原動力は、天賦の身体能力と、水泳が大好きな気持ちだった。
しかし、自由形を専門とした高校時代は力を出せず、全国で目立った成績はなかった。大学は本格的な練習ができる環境がなく、あっさりと辞めた。水泳への熱意も薄れていた。
そんな時の突然の提案に「出てみたい」「元の泳ぎができるようになるのか」。思いが交錯した。決断させたのは、周囲の勧めと、水泳に残っていた「悔い」だった。
住んでいる福岡県宗像市のスイミングスクールに入会し、体づくりから始めた。1年以上かけて元の泳ぎを取り戻し、国体選手となった。
予選で敗れたが「出られてよかった。今はやり切った気持ち」。大分国体が悔いを晴らし、泳ぐ喜びを思い出せてくれた。
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