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【準決勝リーグAブロック・大分対兵庫】選手に指示を出す(左から)北崎匡コーチ、渡辺俊明監督と岡部裕子コーチ(右端)=13日午後、大分商高水球プール
大分国体へ向けたジュニア育成の場がなかった県水球界。強化は手づくりのビラから始まった。大分商高水球部関係者が大分市内の小、中学校を回って選手集めに奔走。「自分たちで一から育てた手づくり選手で戦った」。渡辺俊明監督(大分商高教)は胸を張る。
同校水球部は1985年に創部。渡辺監督が赴任してつくった。89年にインターハイ初出場。94年には全国ベスト4。だが、指導者不在の時期もあり、成績は下降した。大分国体が迫っている。県内に小、中学生の水球部はなく、高校から始めた選手だけで戦うのは難しい。「どうやってジュニアを育成するか」。一校一校学校を回って「水球教室案内」のビラを配った。01年から2年間で計1万2千枚。大分国体で高校2、3年生になる世代に絞り、北崎匡コーチ(大分商高教)らが各学校を訪問した。
集まったのは約40人。中学生の大分水球クラブとして毎週末練習。現3年生のほとんどが残ったメンバーだ。競泳をしていた穴見大樹主将(大分商高3年)は「団体競技をやりたいと思っていた時に、ビラを見て興味を持った」。
洲雅明元県水泳連盟水球委員長は「球技なので小さい時からボールに慣れるのが重要。彼らのテクニックや水球に対する知識はここ数年で一番」。だが集大成の大分国体は優勝できなかった。渡辺監督は「6カ年計画で育てた最後に優勝させてやれず、申し訳ない」。表彰式で選手を見つめながら、寂しそうにつぶやいた。
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