テオ・ヤンセン展

テオヤンセンに魅せられて<3>

[2011年09月19日 09:16]

「オリジナルの発想をコツコツと追求していくことが大事」と話す大分大学の久間清喜教授=大分大学

「何なのか」と考えて
大分大学教育福祉科学部教授 久間清喜さん

<略歴>くま・きよき。1953年福岡県大牟田市生まれ。大分大学では総合絵画コースを担当。後期の授業でもテオ・ヤンセン氏について取り上げる予定。県美術協会員で自身も絵画制作をしており、個展を開いている。大分市在住。

 ビーチアニマル(砂浜の生物)とは、2005年にオーストリアで開かれた芸術の祭典「アルス・エレクトロニカ」で初めて出合った。「情報メディアを使ったアート」というテーマの展覧会のメーンに、原始的な技術で作られたビーチアニマルが展示されていたので、びっくりした。「なぜ、これがアートなんだ!?」と、大きなクエスチョンマークが頭に浮かび、しばらく「芸術って何なんだろう」と考え込んでしまった。
 実はアートには「技術」という意味があり、歴史的にアートは全て「技術」との関わり合いの中で表現が進化してきた。テオ・ヤンセンさんが「技術」との関わり合いの中で進化させたビーチアニマルは、この観点から取り上げられたのだろう。
 また、テオさん自身が自分のやりたいことを貫いた結果、それがアートになったともいえる。一つのことを追求していった結果、誰も見たことのないものが作り上げられた。「オリジナリティー」というのはアートの大事な要素だ。
 数年前から大学の「コンピューターと芸術」という授業でビーチアニマルを取り上げている。私が抱いた「これは何なのか」という疑問を学生にぶつけて、考えてもらう授業だ。
 テオ・ヤンセン展が大分市美術館で開催されると聞いたときは「やったー」と跳び上がった。まさか大分で見られるとは。この機会に、ビーチアニマルを見て「これは何なのか」と考えてほしい。特に高校生や大学生には、いい刺激になると思う。
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 ▽大分市誕生100年記念事業、大分合同新聞創刊125周年事業「テオ・ヤンセン展~風を食べるビーチアニマル~」(特別協賛・トキハ)は大分市上野の大分市美術館で30日まで開催中。入場料は大人1200円、高大生800円、中学生以下は無料。

過去の特集 - テオ・ヤンセン展

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