テオ・ヤンセン展

テオヤンセンに魅せられて<2>

[2011年09月18日 09:13]

「ビーチアニマルが大分で見られるなんて奇跡に近い」と話す松岡勇樹さん=国東市安岐町

ホンモノの美術見て
アキ工作社社長 松岡勇樹さん

<略歴>まつおか・ゆうき。1962年国東市安岐町生まれ。建築デザイナーで、日本文理大学建築学科で客員教授を務める。同町の廃校校舎を改築した工場で段ボール組み立てキット「d-torso(ディー・トルソ)」を製作している。7月に大分市のトキハ本店でテオ・ヤンセン氏とトークセッションをした。

 7月17日に国東市安岐町にある僕の会社にテオ・ヤンセンさんを招待した。県内のクリエーターや大学生、地元住民らが500人以上集まり、テオさんがビーチアニマル(砂浜の生物)についての説明をして、子どもからお年寄りまでが楽しんでくれた。
 僕の専門は建築なので、ビーチアニマルの骨組みに目が行ったが、最低限のマテリアル(素材)で動く構造物を作っているのには驚く。これは芸術でも科学でもない、テオさんが作る生物なんだと思わざるを得ない。
 ビーチアニマルを見ていると、環境や生き物について考えさせられる。「生物を作っているんだ」というテオさんの姿勢も魅力的。60歳を超えたテオさんは「あと20年は取り組んでいける」と言っていた。20年後のビーチアニマルを考えると、とても興味が湧く。クリエーティブさを求めるときに大切なことは「楽しむこと」。楽しめば、永遠にそれに取り組んでいける。テオさんを見ていると、それが分かる。
 高校生や大学生は「テオ・ヤンセン展」を見に行かなきゃダメ。若い人の中には東京や福岡と比べて、地元の取り組みは価値が低いと考える人もいるが、そんなことはない。テオさんが大分県に来るなんて、僕からすれば奇跡に近い。自分たちの暮らしている環境の中で、ホンモノの美術を見ることに意味がある。僕らもこの安岐町でテオさんと時間を共有できて、とてもラッキーだったと思う。
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 ▽大分市誕生100年記念事業、大分合同新聞創刊125周年事業「テオ・ヤンセン展~風を食べるビーチアニマル~」(特別協賛・トキハ)は大分市上野の大分市美術館で30日まで開催中。入場料は大人1200円、高大生800円、中学生以下は無料。

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