ネットの発達もあってか、町の本屋さんが半減し、出版界は大不況。紙の本がなくなって電子書籍が台頭する時代がきたらしい。それはともかく、本を読むことで未知の世界を体験したり、必要な情報や生きるヒントを得て、充実した人生を送ってほしいもの。
そこで頼りになるのが地域や学校の図書館だ。代表格である県立図書館の2008年度個人貸出数は何と全国2位(110万5千冊)。小学校などへの団体貸出数はトップである。
県立図書館では毎年、小中高生を対象にして「図書館を使った調べ学習コンクール」を開いており、全国大会で県代表が好成績を残している。「おはなし会」は小学生以下を対象に絵本や紙芝居の読み聞かせなどをする。さらに「子ども読書支援センター」を設置して子ども読書推進員(講師)を県内各地に派遣している。一方、中津、宇佐、臼杵など県内一円でボランティアやおかあさん方による読み聞かせグループが活動している。同図書館の貸出数も図書館員の工夫はもちろん、民間の地道な活動に支えられての結果だ。
貸出数でこれだけ高順位を記録していながら、図書購入費が全国24位、司書などの専任職員は34位というから、このギャップをどう受け止めるか。さらにわが県の場合、県立を除いた公立図書館を見ると貸出数はもちろん、図書購入費、専任職員数など、すべてにおいて全国平均を下回っている(40位台)。特に子どもの一番身近にあるべき学校図書館の整備は、子どもを読書の世界にいざなう司書の配置を中心として緊急の課題にしてほしい。
今年は「国民読書年」。本紙朝刊の生活欄では「便利に使って!県立図書館」や「読み聞かせにこれ!後藤惣一先生のオススメ本」を連載中だ。夕刊では県立図書館の司書が薦める絵本も紹介している。
本は心の栄養剤。時々、さりげなく子どもに本を与えてみてはどうだろう。子どもが「一冊の本」の“偉大さ”に気づいてくれたら、もう子育ては半分成功したようなものである。
(編集局次長兼文化科学部長・清原保雄)
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