時事コラム「風」

政権公約を見極めよう

[2009年08月18日 10:24]

 第45回衆院選がきょう18日、公示される。文字通り「政権選択」の選挙であり、結果次第では国の在り方が大きく変わる可能性がある。将来に対する不安を取り払い、国として何を目指していくかを決める歴史的選挙である。
 どの政党、どの候補者を選ぶべきか。有権者の判断材料となるのがマニフェスト(政権公約)だ。今回は政権奪取を目指す民主党が先手を打って公表。子ども手当や高速道路無料化などを盛り込み、話題を集めた。対する自民党は財源が不十分と批判。一方、民主党も「自民党の政策は官僚任せ」と反論し、泥仕合になってきた。だが、最初から完ぺきな政策などあり得ない。現時点でどちらがより良いかの問題であり、判断するのは有権者である。
 マニフェストは各党のホームページなどで見ることができるが、さっと目を通しただけで分かるものでもない。そこで大切な役割を担うのが候補者だ。マニュアル通りではなく、自分の言葉でしっかり趣旨を説明し、納得させてほしい。
 政治課題は山積しているが、個人的には「持続可能」を視点に次の2点に注目して各党の主張を見守りたいと考えている。
 一つ目は財政再建の道筋だ。日本には国・地方合わせて800兆円超の借金がある。次の世代に重い付けを回すのが望ましい姿とは思えない。借金の膨張は経済システムそのものに対する信用をも揺るがす。
 もう一点は農林水産業の再生だ。日本人は安価で良質な食べ物が手に入るのを当たり前であるかのように思ってきたが、ここ数年の相場の乱高下を経験し、食料危機の危険性を察知した。1次産業振興は食料安全保障とともに、地域コミュニティーの維持・発展の問題でもある。農山漁村が元気にならずして都市と地方の格差是正などあり得まい。財政再建は社会保障制度、農業・農村再生は環境問題とも無縁ではない。
 県民の皆さんは何を基準に選択するのだろう。公約や論戦の内容をじっくり見極め、吟味して投票で意思表示してほしい。
(政治部長・田中竜)

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