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住民、町、農家 がっちり チャレンジ精神“結実” 絆のワサビ㊤

 日出町藤原赤松区の班の一つ、清水。清涼な水が湧き出る土地で区民団体がワサビ作りに取り組んでいる。「試しに植えたら育った」という思い出話がきっかけで3年前に始まった試みは、町や町外の農家の支援も受け本格化。ことし6月に収穫を迎えた。地元振興を願う住民、特産品づくりを進める町、産地拡大を目指す農家―。3者の思いが“絆”となり、町内初の挑戦の原動力となっている。

 町は区のワサビ部会設立を後押しし畑作りへの補助金を出したが、当初は慎重な見方もあった。区からワサビ作りの相談を受けた町農林水産課は「環境は適しているのか」と懸念したという。
 一方、特産品や新しい産品の開発は町としても望むところ。工藤義見町長(当時)の賛同もあった。同課は「チャレンジ精神が町全体に広がってほしい」という思いから支援を決断した。
 町などの仲介で区にワサビ作りを教えた日田市前津江町柚木の農園「ビッグワサビ」の佐藤学代表(55)は最大の立役者。「県産ワサビ振興への好例になる」と期待し、農園視察を受け入れ、畑の構造や土の入れ方、苗の植え方など長年培った知識を惜しみなく伝えた。苗を提供した後もたびたび相談に応じ、自ら清水を訪問した事も。熱心な区民たちの姿に「まとまりがある」と感じ入った。
 ワサビ作りという独自性のある事業が区で形になったことや、県の西と東の遠く離れた地域で生まれた交流にうれしさを覚えた。「大分のワサビ作りは今後も広がる」。赤松の様子からあらためて確信した。
 多くの支えを得て加速した区のワサビ作りだが困難もあった。1カ月ほどかけた畑の造成では、部会員と藤原の建設会社が協力して荒れ放題の雑木を取り除き、畑の擁壁造りや側溝の設置に汗を流した。苗が無事に根付いた後も不用意に畑の中を歩き茎を傷つけてしまった。農薬が使えず大量のアオムシに葉を食い荒らされた時は人海戦術で取り除くしかなかった。
 全てが手探りの中、会員同士で協力して管理を続けた。不安は大きかったものの、思いに応えるように苗は順調に成長していった。
※この記事は、9月7日大分合同新聞朝刊9ページに掲載されています。
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