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待望の復興列車 あす久大線全線復旧 試運転、準備が整う

 福岡・大分豪雨から1年余り。日田市渡里によみがえったJR久大線の鉄橋「花月川橋梁(きょうりょう)」に、いよいよ復興列車が走る。「元気を呼ぶ懸け橋になってほしい」。あの日、流失する瞬間を目撃した近くの合田勝さん(74)=丸の内町=は万感の思いで14日の全線開通を待つ。
 「あっ、流れた」。衝撃は今も目に焼き付いている。
 昨年7月5日。午後2時ごろ、福岡県飯塚市の病院から帰宅し、しばらくすると雨脚がひどくなった。日田市内を襲った6年前の水害を教訓に、2階に避難。窓越しにみるみる水かさが増す川を見ていた。
 バリバリバリ。同6時ごろだっただろうか。聞いたことのない音が響いた。巨大な橋げたが「M」の字に折れ曲がり、赤茶色の濁流に消えた。一瞬だった。
 日が暮れると、床下まで水が来た。畳を上げ、水をかき出した。眠れないまま朝を迎えた。外に出ると見慣れた風景はなかった。

「静かで寂しい」
 久大線は九州の東西を結ぶ鉄路の“動脈”だ。暮らしの足となる列車だけでなく、「ゆふいんの森」や「ななつ星」など観光列車も運行。近年はアジアなどからの外国人観光客も多く利用していた。過疎高齢化が進む沿線地域を支え、にぎわいを呼び込んできた。
 破壊された河川や傷んだ家屋などの復旧は進み、街は徐々に以前の姿を取り戻している。人々の心も落ち着いてきた。でも、何か足りない。暮らしを感じる列車の音だ。「静かになり、寂しかった」

流れの抵抗軽減
 新たな橋は長さ80メートルで頑丈になり、流れの抵抗を減らすため橋脚が5基から2基に減った。7日の完成式典は西日本豪雨で中止になったが、14日の全線復旧は無事に迎えられそう。
 再び列車が花月川を渡る様子を思い浮かべる。「もっと日田は活気づくはず」。復興への階段を上る大きな一歩になってほしいと願っている。

試運転、準備が整う
 昨年7月の福岡・大分豪雨で被災し、不通が続く日田市のJR久大線日田―光岡(てるおか)間で12日、列車の試運転があった。濁流にのまれて流失し、新たに架けられた鉄橋「花月川橋梁」(同市渡里)に走行音が響き渡り、14日の全線復旧に向けた準備が整った。
 JR九州によると、同区間(2・4キロ)の状態を確認したのは2両編成の列車。午前11時50分ごろ日田駅を出発し、徐行運転でレールや踏切、信号などの線路設備を点検しながら区間を2往復した。
 花月川橋梁を通過する際は、作業員や沿線住民らが見守った。近くの主婦投埜和子さん(74)は「感動した。列車が通る音や振動が懐かしい」と話した。
※この記事は、7月13日大分合同新聞朝刊27ページに掲載されています。

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