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実機完成 “メードイン大分”の下町衛星「てんこう」

 県内の製造業4社が参画する小型環境観測衛星「てんこう」の共同開発プロジェクトが進み、フライトモデル(実機)が完成した。開発主体の九州工業大学(北九州市)で12日、関係者への説明会があった。宇宙空間でH2Aロケットから切り離される際の衝撃耐久試験などをクリアし、2018年度中の打ち上げを予定している。
 てんこうは14面体で直径・高さ各50センチ、重さ23キロ。宇宙空間に放出された後、高度600キロ付近にとどまり、コンピューターに誤作動を引き起こす宇宙線を最長2年間、観測するミッションなどを予定している。
 プロジェクトは同大大学院の奥山圭一教授の主導で昨年7月にスタート。てんこうの外部構造の製作を江藤製作所(大分市)、内部構造をニシジマ精機(佐伯市)、制御や通信管理システムをデンケン(由布市)とKTS(杵築市)がそれぞれ担当した。
 試作機の開発を経て、今年5月に実機の設計が完了。宇宙線、電子密度を測るセンサーなど衛星の各種機器が正確に作動するかの地道なテストを重ね、7月に実機を組み上げた。
 11日は九工大でロケット打ち上げ時を想定した振動試験を実施。地上の30倍となる加速重力がかかった際の振動でも機体に問題はなかった。
 今後は茨城県にある宇宙航空研究開発機構(JAXA)の施設でロケットから切り離される際の耐久試験がある。順調に進めば8月末に実機をJAXAに引き渡し、打ち上げの日程が決まるのを待つ。
 奥山教授は「本当に大分県の方々のおかげ。短期間での製作が求められたが、いいチームプレーで完成できた」と感慨深げに語った。大学を訪れたデンケンの仲哲生技術統括室部長は「一緒にやってきた努力が報われるよう、打ち上げを楽しみにしたい」と話した。

<メモ> てんこうはJAXAが地球温暖化研究を目的に打ち上げるH2Aロケットに搭載される。プロジェクトは、奥山教授の大分県内での講演がきっかけ。県航空機産業参入研究会に加盟する4社が「成功すれば技術力を国内外に発信できる」と参画を決めた。
※この記事は、7月13日大分合同新聞朝刊7ページに掲載されています。
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